「北カスターナの伯(諸王)」の版間の差分

提供: 幻創世界ドループ
移動先: 案内検索
(スイルアロン伯)
(スソラボラン伯)
22行目: 22行目:
  
 
===スソラボラン伯===
 
===スソラボラン伯===
 +
44歳。国営海賊で唯一、伯士の息のかかった最大の海賊”ノルテキアン”を持つ。その略奪品の取引のためマジの商人と面識がある。また、領内には大規模なぶどう園が多数あるので、海上輸送を行う商人とも交際がある。巨大なぶどう園から望むフェントー山の眺望が素晴らしいので社交パーティーを催す非常に美しい館があり伯士が経営している。他領の伯士も集まる。伯士によってデューラ海東方で唯一、トランペットを奏でることのできる音楽団が作られ、王宮へ派遣したりと音楽に造詣が深いと見られる。コニア、ブリス、アゼン、テルの町を治める。英雄ナルカームスの傍系の子孫である。
 +
 
===ジレンフロイ伯===
 
===ジレンフロイ伯===
 
21歳。マジを治める英雄クロールボイゼの末裔。美しいものを好み、カスタナ系商ラドルエイマーとカスタナ系商バロルブラックと仲が良く三人でマジ博物館を運営する。そこに美術品のいくつかを寄贈した。征服前の古代マジの街や港の美しさの維持は彼の趣味による都市計画によるところのものである。噂ではエギナ人からフェアリーまでの広範囲な美術品を所蔵していると言われ、ジレンフロイ伯は特に親しい者にしか見せようとしない。先代から引き続き彼自身も絵筆を持つ。エギナ人迫害に反対する一派の中心人物とされ、諸伯の不興を買い、警戒されている。それも先代の父から受け継がれたものであろう。しかし、ラカロアース王と親しく、彼の末息子の教育を受け持ち、重商政策を教える。五年前までは盗賊の取り締まりを厳しく行ったが、通算二千人を超える死刑を執行したため非難を買い、現在は取締りが緩和されている。マジの商人たちに十分の一税を課し収益としている。
 
21歳。マジを治める英雄クロールボイゼの末裔。美しいものを好み、カスタナ系商ラドルエイマーとカスタナ系商バロルブラックと仲が良く三人でマジ博物館を運営する。そこに美術品のいくつかを寄贈した。征服前の古代マジの街や港の美しさの維持は彼の趣味による都市計画によるところのものである。噂ではエギナ人からフェアリーまでの広範囲な美術品を所蔵していると言われ、ジレンフロイ伯は特に親しい者にしか見せようとしない。先代から引き続き彼自身も絵筆を持つ。エギナ人迫害に反対する一派の中心人物とされ、諸伯の不興を買い、警戒されている。それも先代の父から受け継がれたものであろう。しかし、ラカロアース王と親しく、彼の末息子の教育を受け持ち、重商政策を教える。五年前までは盗賊の取り締まりを厳しく行ったが、通算二千人を超える死刑を執行したため非難を買い、現在は取締りが緩和されている。マジの商人たちに十分の一税を課し収益としている。

2021年9月30日 (木) 08:43時点における版

クライセン地方

アルボンス伯

大変な高齢で、八十七歳。諸伯はアルボンスを尊敬している。物語と詩の顕学で「中央」に影響力をもつ。文化局の創設者でもある。旧エギナ帝国のエギナ人ケズレンという祖国を裏切り最後までカスタナに尽くした英雄の血も受け継ぐ。北のはずれにケズレンの望みで伯領を持った。北からカスターナへ戻って来るエギナ人を発見するためだという。しかし伯領は地味が貧しく荒野である。クライセン、バラムを治め、北方への備え伯領への軍の駐屯、自国の備兵によって、力のある防衛戦を築いている。

ババン地方

二ヤール伯

サイサース伯

72歳。海賊討伐の英雄シルドブローブルの末裔。しかし、オールド・フォール湾(古滝湾:ころうわん)に面するトゾンの港は私掠海賊がよくやって来る。盗品や強奪品、奴隷などが取引されているという。ブラックホークとの付き合いも噂されている。かなりの資産をもち、コストルには邸宅と画廊を持つことから、彼がかなりのやり手であることは想像できる。伯士としてよりも商人としての生き方のほうが似合いそうな人物である。大英雄の血縁関係にはない。エゼル人である。トゾン、イリュス、ホリブカスを治める。 トゾン一帯はかつてブラックホークの根拠地であった。

メアロア伯

ジマケ伯

37歳。領内はワイン用のぶどうの生産が盛んである。ジマケ自身、ワインの愛飲者であるが、マジ産のワインにはかなわないと言っている。ワインの醸造技術を欲して、自領の製品の品質向上に努めている。奴隷の多い国であったが、ジマケ伯は彼らすべてを解放し、精力的な労働を求めた。この方策は商人のバロルブラックの助言によるもので、伯士自身は政治手腕を持たぬに等しく、全て宰相のカイアイルに任されている。ミルダス、ブランゼ、ラズカズを治める。細身の剣と手紙をしたためることを好む。英雄フルデインセインの傍系の子孫である。

ポエプタース地方

ラスブライアス伯

ムルーバー地方

ハイフォール伯

カスタナ系商のカルターリースによってアズアマイル伯との関係が良好である。

ビスエール伯

カスタナ商アバランカウンを高く評価し信をおいている。

スソラボラン伯

44歳。国営海賊で唯一、伯士の息のかかった最大の海賊”ノルテキアン”を持つ。その略奪品の取引のためマジの商人と面識がある。また、領内には大規模なぶどう園が多数あるので、海上輸送を行う商人とも交際がある。巨大なぶどう園から望むフェントー山の眺望が素晴らしいので社交パーティーを催す非常に美しい館があり伯士が経営している。他領の伯士も集まる。伯士によってデューラ海東方で唯一、トランペットを奏でることのできる音楽団が作られ、王宮へ派遣したりと音楽に造詣が深いと見られる。コニア、ブリス、アゼン、テルの町を治める。英雄ナルカームスの傍系の子孫である。

ジレンフロイ伯

21歳。マジを治める英雄クロールボイゼの末裔。美しいものを好み、カスタナ系商ラドルエイマーとカスタナ系商バロルブラックと仲が良く三人でマジ博物館を運営する。そこに美術品のいくつかを寄贈した。征服前の古代マジの街や港の美しさの維持は彼の趣味による都市計画によるところのものである。噂ではエギナ人からフェアリーまでの広範囲な美術品を所蔵していると言われ、ジレンフロイ伯は特に親しい者にしか見せようとしない。先代から引き続き彼自身も絵筆を持つ。エギナ人迫害に反対する一派の中心人物とされ、諸伯の不興を買い、警戒されている。それも先代の父から受け継がれたものであろう。しかし、ラカロアース王と親しく、彼の末息子の教育を受け持ち、重商政策を教える。五年前までは盗賊の取り締まりを厳しく行ったが、通算二千人を超える死刑を執行したため非難を買い、現在は取締りが緩和されている。マジの商人たちに十分の一税を課し収益としている。

アゼッパ地方・カスル地方

アズアマイル伯

黒く長い髭を生やす。若い頃は野心家であった。十五英雄サイナーアールの傍系の子孫。サイナーアールの直系は絶えている。子煩悩で、実子を失った今、孤児出身の四人の男児、一人の女児を養子に迎えている。ラカロアース伯、ニスパステイア伯とアズアマイル伯の三人が皇帝選出に候補として残ったが、辞退した。また五、六年前まで建設大臣を務め、ラカロアース皇帝の指示で街道整備と港湾再整備に尽力した。ラジェス、カルタジョン、ペロトス、ソルボルコ、カスル、チアリーバ、タパクーア、ビラマラス、グラスス、ブラトニド、バルトドン、プルデル、リカート、アゼッパを治める。ラジェスはスコープスベノンの蛮族の侵入で戦果が上がっているが、連合王軍の派遣で戦況は好転している。カスタナ系商のカルターリースによってハイフォール伯との関係が良好である。五十一歳。

マルバルネット伯

アイタル地方

ヴァスガライド伯

馬術を好む。馬の飼育と売買を奨励しており、ロストーク種の馬は有名である。ラカロアース(皇帝)とは幼馴染で、ヴァスガライド自身は文武のうち武道を選んだ。ラカロアース(皇帝)の息子、エイエアルを育てているなど、信頼されていることが窺える。しかし、血を好まず、武芸を好むというのが持論で、誤解の多い人物である。十五英雄の血は流れていないが、かつての名将アンビルスの孫である。ロストークを治める。三十歳。

ミルゼット伯

オイクライネド伯

英雄ナルカームスの直系の血筋を引く。四十六歳。領内のほとんどは小麦などの穀物栽培地となっている。比較的、インテリな伯士で、些細ながら魔術を嗜むという。女好きで、更に奏楽と作詩が趣味である。しかし妻を早くに亡くしており、後妻、その継妻とも亡くして、独身の身である。カスルの町で美しい娘と戯れることもあるが再婚はしないらしい。ダーパスを治める。

ツイラン伯

キマルカラムス伯

六十一歳。伯士としての経営手腕に優れている。治めるただ一つの大きな町、チャーズド近辺は香木の産地で、「花の都」と呼ばれる。また、養蜂も盛んで伯士の庇護のもと発展してきた。大理石を多く使った邸に住むが、これはラカロアースからの贈答品で、元来、倹約家である。エギナ人迫害の過激派で、それは若い頃にエギナ人反乱が勃発したときの苦難によるものと思われる。キマルカラムス伯自身は養子の身の上で、家督は英雄クロールボイゼの傍系であった。

カスダマルド伯

英雄チェルジャバルの傍系の血筋を引く。三十五歳。野心家であるが髀肉の嘆の憂き目にある。北カスターナのアイタル地方で比較的広い領地を収める。プロブルアールの商取引の拠点がある。武器やいくさ絵の蒐集家でもあり、何人かの剣豪を食客として遇している。ただがむしゃらに戦う古来の気風を備えた、昔ながらのカスタナ気質である。ナイムス、ルイカス、ラタブルスを治める。領内の森では狩猟が盛んだが森の奥地には、人はあまり踏み込まない。

エイヴォン伯

五十四歳。セト教を信奉する。盲目の病気のため、あまり「中央」に出席しない。黒色を好み、“黒伯士”の渾名を持つ。英雄シャルグレートの直系でかつては弓術に優れ、かなりの腕前だっだ。盲目であることを嘆いており、「私にとって全ては暗黒だ。色彩なぞ私にとって黒以外の何物でもない」という言葉は広まっている。ムルグル、ビーラットを治める。ツイラン伯領と同じく、この領内も黒い衣服を奨励しており、奇妙な雰囲気の国となっている。

ディラフォール地方

ラカロアース伯(皇帝)

二十九歳。文武に優れカリスマ性が高い。皇帝に選ばれたのも当然だろう。フェス=ディーグルを中心とした道路網の建設に熱心である。十五英雄の一人ランドグロアースの直系の子孫とされる。国政に非常に熱心である。他を顧みないほどである。他の伯に敵対派もあるが、その勢力は弱い。皇帝位は正式にはエギン帝国皇帝で、旧エギン帝国の玉璽を持つ。旅行好きで、騎行と帆船での旅を好むが、政務に多忙で、あまりそうした時間をとることができないと嘆いている。もっともその旅でさえ国政の一環である。馬に多少興味がある。妃は三十一歳でラカロアース伯よりも年上だが、美しい女性で、三人の子供を設け、うち一人は女子である。妃はやや倹約家で、良い助言者でもあるという。パリナス、ウサイア、オビトス、ライドローザ、バイア、イガープス、ローカ、マラルグ、ニラサス、セラーナ、そしてフェス=ディーグルを治める。スコープスベノンの蛮族の南下に瀕し、アズアマイル伯とともに苦境にある。有力者ブロンドカスクの弟子であり親友である。

チューン地方

テイア・トロア伯

イズクロア伯

十五英雄ランドグロアースの傍系である。チューン山を奪われ、クロア族と戦った。王軍はチューンを防衛し、多勢に無勢で敗れた。ラカロアース(皇帝)の反対派で、ニスパステイア擁立派の中心であった。テイア=クロア伯との仲は非常に険悪で争いが多い。ところが、ラカロアース(皇帝)に審裁大臣に任ぜられ、私怨と恩義に挟み込まれている。スコープスベノン勢力との仲も囁かれ、黒い人物との噂も多い。あまり知られていないがイズクロア伯領ないでは、評判が高い。妙な良さのある伯である。エコイス、ガンピを治める。五十八歳。

コストル地方

ニスパステイア伯

カスタナ系商ヴェネボールと親しい。

ネウケン地方

スイルアロン伯

58歳。広いが価値のない伯領を治める。努めて先代からの負債を返還して減少させたが、最近になって堕落し始め、贅を好むようになり、王からの警告を受けるに至った。英雄フォーノールの末裔である。かつては名君で通っていたが、もうとうの昔にその評判は忘れ去られている。かなり肥満した体形をしている。さらに酒色を好むことから、嫌悪されている。また領内には盗賊や逃亡者がよく逃げ込み、小さな組織を作っているが、これは彼が政治に無関心になってからである。また、セト神の僧侶を侍らせ、その教義を聞くこともあるという。セト教徒として帰依したとの噂もあるが、セト教擁護の布告は出していない。負債は貯まる一方で妻とは離婚、実子は離散しており、精神薄弱で半身不随の養女を溺愛し、侍女とで暮らしている。サルカイ、マイトロット、ネウケン、オルオを治める。だが、サルカイを除き、ほぼ領内の町は自治を行っている。無論、彼の失った抵当のためによる。

マルノ地方

メルデール伯

シズグラー伯

5歳。病弱な13歳の兄を持つ。マオロ〜マルノ間の交易と街道のキュトでの都市への課税で成り立つ小規模な伯家である。シズグラー伯士自身はフェス=ディーグルの邸におり、ラカロアース王とは従兄弟である。つまり、ランドグロアースの傍系の子孫である。またニスパステイア伯とも親しく、フェス=ディーグルの邸から剣や馬術、狩猟、学問の修養のため、一季節一ヶ月コストルへ移動する。噂では次世代の王とされ、子息のないニスパステイア伯の伯位継承者とも囁かれている。ラカロアース王の王子エイエアルと年齢は違うが良きライバルとして王からも大切にされている。マオロ、キュトを治める。また、マナガトル、コリマガス一帯を彼が十四歳になったとき譲られるということは公式に発表されている。彼自身の才能は素晴らしく、それゆえ妬む者も多いため、王は手練の護衛を付けている。アズアマイル伯とは面識を持たない。

関連項目

北カスターナ連合王国