ランロド以外の権力者

イナダル・ハウル

　カーゴ系商。カラナース東方第一の豪商。カラナースの彼方の航路開発をしている。いち早くペディオンの木材に目を付け、弓や船を造ってその有用性や高級感をブランドとして訴えた。カラナースの手工業ギルドと関わりがあり、加工貿易の中継者となっている。ペディオンの邸宅にはあまりいない。外国状勢に詳しく、黒い噂もある。68歳の老齢。

マシュウ＝タンカーセ

　カーゴ系商。ペディオン王国内に安住して、かつては落ちぶれていたが先代の土台作りが成功したため勢力を持つ。ペディオン王国のベルタン川での輸送を牛耳る。国内において情報収集能力はかなりのものである。ケンヴェル川上流域、ケンヴェル湖の開発に協力している。

ラプスハル=ナウザン

　カーゴ系商。この付近での香水の製造や織物、そのような製品の専売者に近い。大きなシェアを持つ。スコープス・ベノンの交易をおこなう商人の一人である。ペディオン王国の食料供給者として知られる。彼は海を捨てておりペディオンへの定住を目指している。趣味は馬を集め育てること。レラチェルア家と親しい。スコープス・ベノンの蛮族とも親しく、この方面との関係悪化を防いでいる。

デベノスフルア=クラーン

ペディオン商人。スコープス・ベノンでの交易、スキカフでの建築石材の採掘などで利益を上げる。バスケシル家との結託により、闘技場や競技場、ブリゼルでの浴場など大規模な施設を持つ。旧来からの商人で、初代ペディオンを早くから支持した家系である。

ハタバス

ペディオン商人。森で多量の琥珀をアテた山師であった。琥珀の仲買となっている。成り上がり者だが運が良くカーゴ商人と組んで輸出ルートを整えた。盗賊組織との関係も噂される。琥珀のオークションを四年に一度開く。会場はレイク＝ポイガットでランロドや宝石商、コレクターなど遠国の者までを集める。

ライテス・リカード

クノーン系商人。ロックヒル沿岸の砂鉄採取を行い、また買い取ってそれを加工する。クノーンの姉妹商人のところまでの輸送、そこでの製品の輸送を行っている。ペディオンには代理人であるキヴライが手腕を発揮、ライテス本人はクノーンに居ることが多い。

クライネス

ペディオンの魔法ギルド長（おさ）、デューラ地方での知識と文化の集積地の長である。50代後半の人物でペディオン魔法学園学長でもある。魔法の存続のためランロドや商人とも付き合っている。保守的だが、存続を第一という方針なので多少なりとも活動的である。