開拓民の不満は高まり、そこにつけこんだのが初代皇帝として戴冠した女性の指揮した「赤さび大地の運動(Movement of Rust Ground)MRG」である。企業のために犠牲になることはない、と、人びとに訴え、活動家を増やしていった。持続的な活動は民衆の煽動・支持に成功し、火星は国家として独立を宣言した。その際には、地球は大企業の倒産が相次ぎ、経済恐慌が起こった。火星の発行する通貨は地球では公式には認められなかった。そこで火星としてはテラ・フォーミングの続行に必要な中央集権の国家にする必要があるとして、皇帝の治める国家という政治形態を採択した。<br>