各惑星の生活環境ならびに世態・風俗

提供: マジシャナルズ wiki
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地球


真面目な考察


 環境破壊が進む中、市民は天気予報と同じくらいに環境警報に気を使っている。対応は地域によりけりだがどこの国でも大なり小なり一時避難用のシェルターなり街頭デジタル公害マップなりは設けている。
 もっとも、現在は汚染物質の排出自体は一時期ほどひどくはない。問題は、これまでの「ツケ」の精算と、ヤミで汚染防止をつけずに安価な製品を供給する反環境マフィアの存在である。
 各国・諸地域が環境対策に乗り出した結果、それは税金の上昇という形で市民の生活を圧迫したため、この種のゲリラ的なヤミ商売は後を絶たない。また、彼等の一部は月や火星のスパイと接触していたり、スパイ機関そのものだったりするため、当局は二重に神経を尖らせている。
 さて、市民の生活ぶりとしては、かつて環境破壊がまだしもましだった時代を経験している高齢者と、最初から汚染の進んだ状況で育った若年層とで意識の段差が目だっている。前者は環境浄化論者が多く、概して金のかからないつつましい生活をしている。
 チェスや囲碁、将棋、カードなど、室内で体力を使わない娯楽が趣味の中心になっている。職業は緑化事業、汚泥浚渫オペレーターなどいかにもなものが多い。ちなみに庭で麻や綿を育てて自分の服を織ることが新たな流行になりつつある。
 後者は、劣悪な環境と豊富な工業製品というアンバランスな状況で育ち、特に資本備蓄の進んだ地域では核家族化と少子化が進んだため良く言えば穏やかな、悪く言えば無気力な人間が多い。また、個人主義が中心であり、人の迷惑にさえならなければ何をしてもいいという発想が目立つ。
 このため成人病の罹患率がひどく高い。
 工業製品になれているため一部の家畜を除き動物が生理的に苦手な者がほとんどである。テレビゲームと体感型インターネットが趣味の中心を為している。大抵の品が工場で作られ、直截契約で各家庭に配られるため、製造業や運送業に就職するケースが多い。

No.61-1
 

不真面目な考察



(略)

イージーエイト