人類のコントロール・イデオロギー

提供: マジシャナルズ wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

No.9


 科学――人類を支えた文明の要は、月の月面と地下でもっとも高度な発達を見せていた。人工知能の最高レベルのものを統治者として選んだ科学者人口の多い月は、テクノクラテスという結社を作った。テクノクラテスは秘密裏に人類の発達、発展を合理的に進めるために計画的戦争を企て、実質、劣性遺伝子の淘汰のための臓器密売、ソル・ネット(コンピュータの情報網インターネットの発達したようなもの)による管理社会が社会システムの進化の最終形態であるとする、弱肉強食の社会ダーウィニズムに似た発想に基づく、政府転覆のためのテロリスト支援、宗教への強力な反発と陰謀による弾圧、そしてまた社会の最終形態の完成の障害となる不確定要素の排除などの活動をしている。
 人類のコントロールというイデオロギーである。イデオロギーによるコントロールではなく、操作主義である。

 魔女狩りの時代に迫害を受けた魔術師や魔女はアンダーグラウンドに潜伏して、きわめて極秘裏に魔法体系を完成していった。ついに「マナドラグ(マジシャンドラッグ)」を完成したとき、マジシャナルズという結社を作った。「マナドラグ(マジシャンドラッグ)」は魔法の素質があればそれを覚醒させるが、服用後は嘔吐と高熱の苦痛を伴うものである。彼らは地球や火星の強制と、劣性遺伝子保有者の差別主義の撤廃を謳いあげ、共鳴した超能力者や、テクノクラテス支配下の人間兵器としての処遇から救われた者、妖怪と蔑まれてきたてきた人狼(ワークリーチャー)なども結集、また科学者・技術者も賛同しテクノクラテスから離脱し加わった。マジシャナルズの目的はテクノクラテスという科学の権化との対決のなかで、自分たちの秘密である魔法体系の漏洩を防ぎつつ対決することである。


No.10

No.6に改定。


関連情報

人工知能に潜む5つのバイアス