幻創体
目次
歴史観全体概説魔法と科学の対立地球火星魔法科学思想宗教歴史時事

歴史観
51個人的歴史観~「BETA」アプローチ
58個人的歴史観 1.真面目な中身
59個人的歴史観 2.不真面目な中身(略)
60歴史と記録
全体的概説
1時代背景と人類の版図
8地球対火星の戦争
25セフィロスティック・クライシス
26第一目現状
34火星帝国レッド・テラ 歴史の歩み、テクノクラテス誕生
61各惑星の生活環境ならびに世態・風俗
25_0既存文章を下記の要領で改稿することを提案する


魔法と科学の対立
2科学対魔法 初期考案
3科学と魔法の闘争
9人類のコントロール・イデオロギー
12抗争理由の1
14抗争理由 2
19戦うのは超能力者
43ジェネフォートバース
48ワークリーチャー
49ネクロマンサー
72異世界ドループでの対立抗争
地球
50地球の残された過去の遺産
54地球連邦の歴史
64地球の交通追記
83レラール教会領とマジシャナルズ

38テクノ・クラスの民衆支配
62月での市民生活
70月国家成立の歴史
火星
5火星帝国レッド・テラ
33火星帝国レッド・テラの帝権成立
35サイ・ファイター改めサイ・ライダー追記設定
36備考
37セレ・メタルのサイ・ライダー搭載計画
39サイ・ライダー追記 3&火星帝国バトル・スーツ設定
40火星帝国のバトル・スーツ設定
47サイ・ライダーのコックピットと操縦方法
53火星を代表するワイン「フランベルジュ」
67火星の生活 真面目な内容
68火星の生活 不真面目な内容(略)
魔法
13「理の意志」
18魔法のイメージ
20魔術師の戦い
31マジシャナルズの装備
35サイ・ファイター改めサイ・ライダー追記設定
36備考
37セレ・メタルのサイ・ライダー搭載計画
39サイ・ライダー追記 3&火星帝国バトル・スーツ設定
47サイ・ライダーのコックピットと操縦方法
41マナドラグに追記
44マジシャナルズになぜ軍事力が必要か?
45マジシャナルズの地下活動とその情報
46マジシャナルズの中核
55マジシャナルズの思念把握法
56マジシャナルズの編成構造
57マジシャナルズの地球復興プラン
69魔術師のガーディアン
71マジシャナルズの<箱舟ARK>
科学
6惑星間の交通:時空間バージ(曳航)方式
10惑星間の交通:虚数時空間バージ(曳航)方式
11高価な曳航母船
15テクノクラテスのアンチ魔法レプリカント
27レプリカント 加えて人型戦闘兵器設定追記
28アンドロイド(戦闘兵器)
30人型兵器追記 2
52No.30追記サイボーグ改造の対象者
29セレ・メタルの開発
32セレ・メタル(暫定)のタイプ
65ソル・ネットの発達
73クリーン・エネルギーの獲得(ヴィーナス・パネル)
74火星・月などのテラ・フォーミングおよび重力問題の解決
75ソル・ネット・リビング・エイジ
76テクノクラテスの分子結合殻
77レーザーバーニングエンジンとロケット
78虚数時空バージ母船(修正)
79ユビキタス(ユビキュタス)の階級制度(カースト)
80エネルギー蓄電キャパシタ
81ソル・ネット・リビング・エイジ追記
82ジャムド
思想宗教
4レラール教
24レラール教とマジシャナルズの関係
66レラール教追記
歴史時事
7軌道エレベータ
16魔女狩り
17惑星間戦争
21曳航船の保有について
22母船の保有
23世界追記1
42グルフェラミン・プラン
69魔術師のガーディアン


タイトルインデックス
1時代背景と人類の版図
2科学対魔法 初期考案

3科学と魔法の闘争
4レラール教
5火星帝国レッド・テラ
6惑星間の交通:時空間バージ(曳航)方式

7軌道エレベータ

8地球対火星の戦争
9人類のコントロール・イデオロギー
10惑星間の交通:虚数時空間バージ(曳航)方式
11高価な曳航母船
12抗争理由の1
13「理の意志」
14抗争理由 2
15テクノクラテスのアンチ魔法レプリカント
16魔女狩り
17惑星間戦争
18魔法のイメージ
19戦うのは超能力者
20魔術師の戦い
21曳航船の保有について
22母船の保有
23世界追記1
24レラール教とマジシャナルズの関係
25セフィロスティック・クライシス
26第一目現状
27レプリカント 加えて人型戦闘兵器設定追記
28アンドロイド(戦闘兵器)
29セレ・メタルの開発
30人型兵器追記 2
31マジシャナルズの装備
32セレ・メタル(暫定)のタイプ
33火星帝国レッド・テラの帝権成立
34火星帝国レッド・テラ 歴史の歩み、テクノクラテス誕生
35サイ・ファイター改めサイ・ライダー追記設定
36備考
37セレ・メタルのサイ・ライダー搭載計画
38テクノ・クラスの民衆支配
39サイ・ライダー追記 3&火星帝国バトル・スーツ設定
40火星帝国のバトル・スーツ設定
41マナドラグに追記
42グルフェラミン・プラン
43ジェネフォートバース
44マジシャナルズになぜ軍事力が必要か?
45マジシャナルズの地下活動とその情報
46マジシャナルズの中核
47サイ・ライダーのコックピットと操縦方法
48ワークリーチャー
49ネクロマンサー
50地球の残された過去の遺産
51個人的歴史観~「BETA」アプローチ
52No.30追記サイボーグ改造の対象者
53火星を代表するワイン「フランベルジュ」
54地球連邦の歴史
55マジシャナルズの思念把握法
56マジシャナルズの編成構造
57マジシャナルズの地球復興プラン
58個人的歴史観 1.真面目な中身
59個人的歴史観 2.不真面目な中身(略)
60歴史と記録
61各惑星の生活環境ならびに世態・風俗
61-1各惑星の生活環境ならびに世態・風俗
62月での市民生活
62-1月での市民生活
63地球に生活する人々
64地球の交通追記
65ソル・ネットの発達

66レラール教追記
67火星の生活 真面目な内容
68火星の生活 不真面目な内容(略)
69魔術師のガーディアン
70月国家成立の歴史
71マジシャナルズの<箱舟(ARK)>
72異世界ドループでの対立抗争

73クリーン・エネルギーの獲得(ヴィーナス・パネル)
74火星のテラ・フォーミングの重力問題解決
75ソル・ネット・リビング・エイジ
76テクノクラテスの分子結合殻
77レーザーバーニングエンジンとロケット
78虚数時空バージ母船(修正)
79ユビキタス(ユビキュタス)の階級制度(カースト)
80エネルギー蓄電キャパシタ

81ソル・ネット・リビング・エイジ追記
82ジャムド
83レラール教会領とマジシャナルズ
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No.1
科学対魔法のフレーズはのぶのぶ氏の原案であり、この案は肉付けにすぎない暫定である。

時代背景と人類の版図

 地球の環境激変は防ぎきれず、テラフォーミング(惑星改造)で緩やかに人間の居住できる惑星や衛星を確保し、太陽系に広がった未来時代。人類は環境を汚す存在だ。汚染は回復不能である。汚染できる世界を人類は手中にした。
 水星は人間のすめない灼熱の世界だが、金星は巨大企業「金星開発会社」という巨大企業が硫酸の雨の苛酷な環境の中、資源開発を行っている。
 火星のテラフォーミングには莫大なコストと時間が必要で、移住民が煽動されて火星惑星とその衛星軌道上のコロニーをまとめる帝国を作った。火星は既に海ができていてリゾート産業も活発である。
 木星軌道上には木星のガスを得るための衛星上の拠点基地・スペースコロニーができている。
 一番地球に近く科学技術者の多い地球の衛星「月」はAI(人工知能)によって社会をコントロールしAI社会コントロールの計画が策動している。
 そのほか、各惑星には人工衛星・ステーション、あるいは農業生産用のスペースコロニーが点在している。
 では、地球はどうか。残念ながら移住できなかったひとびとがスラムや荒廃した耕作地に点在しているありさまだ。それでも領土国家は存在している。弱体化とどまることを知らぬが、地球連邦を形成している。

 科学は文明の黎明ではなく、魔法体制社会の裏切り行為、情報の漏洩から産まれた産物である。テクノロジーはその残滓から萌芽し、私生児たる科学と歩み始めた。
 魔法と芸術と科学技術などは古代ギリシャではひとつの言葉で表現されていた。「ARS」――には神秘の力を賛美し、称える面がある。ARTなどの原語だが当時は科学技術もその一つであった。魔法体制社会マジシャナル(MAGICIANARS)は力もつ互いを賛美し、それに対し名誉を与え、かつ、義務と責任を課す。モラル――つまり掟によって律せられる。マジシャナルズは秘密結社で魔術体系とその枝葉末節な情報を厳重に管理し、秘密の維持を図っている。

BETA

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No.2
科学対魔法 初期考案

この設定は、科学対魔法のテーマと設定をもとに初期に考えていたものであり決定ではない。

No.3
科学と魔法の闘争
 
 時代は、現代もしくは現実と異なる歴史を歩んできた。少し過去には人類はまだ地球からはなれることができず、国家間で紛争などあり、貧困な国も存在し続けている。だが先進国はすでにレプリカントやアンドロイド、などの高い科学技術力を有している。また科学発達の裏で、過去から存在していた秘密結社などのオカルト団体などの存在も持続しており混沌とた社会が構成されている。
 そのような時代背景のなか、隠れるようにして魔法の力を伝承させている組織があり、これらが対立する。

のぶのぶ

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No.4
レラール教
 地球に残された人々は、なんの拠り所なく暗黒の歴史を歩むのは必然、でありこれにより何かしら頼るべきなにかの発生をただ淡々とまつことになる。この場合人間は物ではなく精神的な物にすがるべき傾向が強い。したがって拠り所は宗教であろう。
 地球に残された人々、宇宙にあがるための金銭がなかったり、また宇宙嫌いの人、理由は数あれどその人々は絶対的な力をもったリーダーを宗教に求めた。
 教団の名は、レラール教。
 この教団は、人類の持つなにものにも負けない不屈の精神と支配されない自主独立性をうたいあげ、月に住む科学者のAI支配に、強い反発心をもち一部の過激派は地球のあちこちで破壊活動をおこす。
 地球に形成されている各国は、これを弾圧にかかる。もちろんその国々は、なにかしらの形で月や、火星などから恩恵を受けていたためである。初めは簡単に制圧できるとふんでいた各国の指導者は、次第にたかまる教団への指示と破壊活動に次第に対処が、困難になる。

No.5
火星帝国レッド・テラ
 そこにおきた諸国の考えは、このようなものである。地球の各国は、このままでは、火星帝国レッド・テラ(暫定)の軍隊派遣ひいては植民地支配をまねきかねない、なにがなんでも自国で解決したい。
 レッド・テラは、この争乱に乗じて地球連邦など制圧して自国の領土を広げ働き手を多く安く確保するために地球に残された人々を奴隷としてつかいたい。しかしそれをおこなうには、なにかしらの理由が必要でまさに、これこそが好機ではないか。
 そしてとうとう決定的な事件が、発生する。月への移動を可能にしていた軌道エレベーター基地と宇宙港の爆破テロである。これは、テロをおこした側も、予想だにしない強烈な事態を起こした。軌道エレベーターの崩落と破片の地球落下である。事態を重く見た、レッド・テラは軍隊の派遣を行い、苛烈な教団制圧が始まった。このさいに懸念となったのは、マジシャナルズの存在であった。それは、軌道エレベーターの崩落を招いたのは、魔法の攻撃ではなかったかという考えのもと、レッド・テラは告発文をもってマジシャナルズへの制圧も開始する。
 これに対しマジシャナルズは、反論も肯定もせず沈黙を守っていた。しかし攻撃を加えるのなら反撃もやむなしのため紛争状態となる。

のぶのぶ

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No.6
惑星間の交通:虚数時空バージ(曳航)方式
 太陽系惑星間の交通は虚数時空バージ(曳航)方式で行われる。シュトルム・ベルトという通称のこのシステムは通常、時空間の強力なウラシマ効果を打ち破り虚数時空のいわば泡(バブル・シュトルム)を作り出す。泡はシュトルム・べルトという名の通り、砕氷船が流氷を打ち破って進むように、一度、虚数時空を作り出す。しかし砕氷船と同じように一度発生させたバブルはやがて小さくなり消えてしまう。曳航母船は高価な機体であり、強力なソル・スケールコーポレーションの民間所有物か、戦闘能力を持つ惑星間戦争用に武装した国家の曳航戦艦であったりもする。
 シュトルム・ベルトを利用するには、小型宇宙船にしろ、戦闘艇にしろ曳航される必要がある。曳航されている船は光煌く。ただしワイヤーで物理的に牽引されているわけではない。母船が破った虚数時空にとどまっているだけで、つまり泡(バブル・シュトルム)に入っていれば本来の時空間が戻ろうとする力が働くので引っ張られるように進んでいくことができる。泡(バブル・シュトルム)の最後尾に回ってバブルの自然消滅を待てば途中下車。目的地到着となる。(以上修正版)
No.7
軌道エレベータ
 のぶのぶさんの軌道エレベータという設定はシュトルム・ベルトに組み込んで、地球軌道上を回る月とはリニア・カタパルト(磁力加速器)の原理いわばレールガンで動く、莫大なコストをかけて建設された旧式の技術の産物で、それがテロによって破壊ということに。地球衛星軌道上には軌道エレベータの残骸が散乱。そしてテロがあったある日付には地球の軌道上に散った残骸が流星雨になって落ちてくる。

BETA

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現時点での世界設定の関係図を載せてみました。

No.8
地球対火星の戦争
 太陽系を開拓した人類は主な居住惑星を火星と地球の二つに定めた。火星には帝権が生まれ、強大な権力が集中した。地球は一方で民族紛争の問題を抱えつつも地球評議会による統一民主国家連邦を形成した。しかし、太陽系外の外宇宙に出ることのできない人類は人口爆発を克服することはできず、ついに太陽系内での惑星間戦争が勃発した。地球対火星の戦争はともに経済の疲弊を招き、混乱の時代が訪れた。

No.9
人類のコントロール・イデオロギー
 科学――人類を支えた文明の要は、月の月面と地下でもっとも高度な発達を見せていた。人工知能の最高レベルのものを統治者として選んだ科学者人口の多い月は、テクノクラテスという結社を作った。テクノクラテスは秘密裏に人類の発達、発展を合理的に進めるために計画的戦争を企て、実質、劣性遺伝子の淘汰のための臓器密売、ソル・ネット(コンピュータの情報網インターネットの発達したようなもの)による管理社会が社会システムの進化の最終形態であるとする、弱肉強食の社会ダーウィニズムに似た発想に基づく、政府転覆のためのテロリスト支援、宗教への強力な反発と陰謀による弾圧、そしてまた社会の最終形態の完成の障害となる不確定要素の排除などの活動をしている。人類のコントロールというイデオロギーである。
 魔女狩りの時代に迫害を受けた魔術師や魔女はアンダーグラウンドに潜伏して、きわめて極秘裏に魔法体系を完成していった。ついに「マナドラグ(マジシャンドラッグ)」を完成したとき、マジシャナルズという結社を作った。「マナドラグ(マジシャンドラッグ)」は魔法の素質があればそれを覚醒させるが、服用後は嘔吐と高熱の苦痛を伴うものである。彼らは地球や火星の強制と、劣性遺伝子保有者の差別主義の撤廃を謳いあげ、共鳴した超能力者や、テクノクラテス支配下の人間兵器としての処遇から救われた者、妖怪と蔑まれてきたてきた人狼(ワークリーチャー)なども結集、また科学者・技術者も賛同しテクノクラテスから離脱し加わった。マジシャナルズの目的はテクノクラテスという科学の権化との対決のなかで、自分たちの秘密である魔法体系の漏洩を防ぎつつ対決することである。

No.10
No.6に改定。


No.11
高価な曳航母船
時空間の強力なウラシマ効果を打ち破り虚数時空のいわば泡(バブル・シュトルム)を作り出す。この曳航母船の大きさのイメージはガンダムのスペースコロニーまではいかないものくらいの巨大なものを考えています。

BETA

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No.12
抗争理由の1

マジシャナルズの孤立的な位置
 火星や月に地球連邦国家から、自らの関わりを拒絶するがのごとく組織を形成するマジシャナルズは、時代に埋もれてきた。真実、管理していたからである。また世界の根底に根付くなにかしらの物質も管理している。これらは、マジシャナルズでも一部の者しか知られてないことだったが、情報は守りとおせなかった。この秘宝と情報は、火星、月、そしてレラール教団などからの攻撃の目標となっていた。この秘宝と情報は、何千といった文献それに魔法の力をもった宝石、人形、石、剣、などなど数あれど、こう呼ばれていた。
 「理の意志」(暫定)
このことが知れるやマジシャナルズの抗争は、幕をあける。

No.13
 「理の意志」
 歴史の流れの裏舞台で延々と続くであろう戦争の引き金になったこの「理の意志」は、マジシャナルズでも特に限られた者しかそれに触れることさえできず、保管場所も極秘だった。しかしスパイや裏切り者が、この情報を売り飛ばしてしまった。
 最初に飛びついたのは月の、テクノクラテスだった。人工知能のより完全な完成を目指していたテクノクラテスの科学者は、取引や交換条件などの交渉策にのりだしたが、完全に無視された。
 のこる手段は、力による策で絶えずテクノクラテスは、エージェントを地球に送り続けている。
 火星レッド・テラは軍隊を派遣。そのため。この抗争は今も続いている。

のぶのぶ

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No.14
抗争理由 2
月のテクノクラテス、火星のレッド・テラにも魔法や超能力の力を持って生まれてくる人間はいる。その力が、災いして月や火星では今も、魔女狩りがおこなわれている。方法はいたって原始的であり秘密警察のような組織が、告発と逮捕をおこなっている
 エスパーかマジシャンかの確認には測定装置のような物がありそれで確認をする。
 この行為の裏には、マジシャンとエスパーの力を持つ人間の弱点を探ることにあった。したがって逮捕された人間たちは人体実験のネズミとして研究所であらゆる実験を行われ死ぬ者や廃人になるのがほとんどであった。この行為を無視できないマジシャナルズ側も、月と火星にメンバーを送りこむ。その目的はおもに救助だが、秘密保持のため研究所の破壊活動にマジシャナルズへの勧誘、また誘いを断る者の暗殺でもある。

No.15
テクノクラテスのアンチ魔法レプリカント
 数々の人体実験を重ねた結果、テクノクラテスはいくつかの対魔法使い装備を完成した。E.S.P.ジャマーや音速に近い速度で発射される極薄の円盤などである。

のぶのぶ

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No.16
魔女狩り
 マナドラグは魔法の力を引き出す魔法薬である。製法は極秘にされているが肉体に大きな変化をもたらす。マナドラグとは異なるある化学物質は遺伝子の反応を見る試薬である。マナドラグの製法が極秘ならば、この試薬の製法も極秘にされている。しかし魔女狩りに多く用いられることによって試薬の組成がマジシャナルズに解明されつつある。この試薬を用いればマナドラグが効果を示すかどうか前もって判明するからだ。しかし、魔女狩りのための試薬はあいまいな結果を下すことが多く、マジシャナルズは独自に魔法の素質を検定する薬品を開発中でもある。

No.17
惑星間戦争
 時空間バージ航法による惑星間の交通は過去に数回の宇宙艦隊戦を起こしている。地球は弱体化しているが、衛星軌道上には軌道エレベータの残骸が散乱していて、それが都合の良い遮蔽物となって廃物利用され防衛ラインを形成している。
 レッド・テラ火星帝国と地球連邦の宇宙艦隊戦は曳航母戦艦が互いに遭遇してから、進路を同調させることによって虚数時空の泡(バブル・シュトルム)を同期させ、引き連れた戦闘艇同士が戦い、撃破された残骸を曳航母戦艦がはじきだす。バブルシュトルムに留まらせたままでは巻き添えが起きて危険だからである。曳航母戦艦は虚数時空の只中にいるため虚数時空のバブルシュトルムの中に対してのみ干渉できるが時空上では異なる時間の流れと空間にあるため宇宙艦隊戦には関与できにくい。

BETA

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No.18
魔法のイメージ
 古い文献(金枝編)には魔法は「類似の法則」「接触の法則」「タブー」があるとされています。マジシャナルズの魔法もこれを使ってはどうでしょうか?
 原始的なものの考え、解釈、想像力からこれらは生まれてきました。「魔法の呪文」などは「類似の法則と」「接触の法則」が関わってきます。未開の人びとの魔法の解釈は、発展を遂げていった。それも極秘に。自然からの連想が基となって。超能力と異なるのは「なんでもできる」超人ロックではなくて、派手な力は超能力者に任せて、魔術は魔術で独自の理論で統合する。

BETA

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No.19
戦うのは超能力者
 抗争のために戦闘をおこなうのが、超能力者やモンスターたち。魔法使いはバックアップをおもに担当する。魔法は、古代や中世の魔法のイメージでそのまま引き継ぎ月や火星で戦っているのはおもに超能力者である。これでイイかな?
 艦隊戦は、各国いくつの曳航船を所持しているのかが疑問である。曳航船の数多さで戦闘の勝敗が、決定されてしまうのではなかろうか?

のぶのぶ

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No.20
魔術師の戦い
魔術師の魔術による戦闘は、こんな「画」(シーン)を持っています。科学側の歩兵部隊が、敵の襲撃を探って殲滅せよというミッションのため作戦行動を取っている。攻撃する魔術師はマナ・ウィンドを検知する装置ウエザーコック(風見鶏)で攻撃した方向を特定される危険性がある。また魔術師は攻撃の手段として魔法陣を兵士の急所または身体部位にライズ・アップ(魔法陣が描かれる)してその目標に魔術を発揮する。マナ・ウィンドやウエザーコック、またライズ・アップは一部パラグライダーの用語からチョイスしました。

BETA

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No.21
曳航船の保有について
火星と地球の戦争は休戦条約が結ばれ過去にあった海軍の保有数の規制があったように条約が結ばれたようにパワーバランスのコントロールの条約が結ばれていて曳航船の保有がコントロール下に置かれている。

BETA

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No.22
母船の保有
地球軌道上はダスト・リング(アストロリング)があるので曳航母船を作れないかまたはその中での建造は困難。曳航母船は太陽系大企業や月から輸入するのがほとんどである。

BETA

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No.23
世界追記1
 曳航母艦の設定は、確認しました。その場合は隠密に曳航母艦の製作に乗り出す国々があるのではないかと思うので付け足しの設定。
 曳航母艦はその大きさゆえ地上での製作が不能で、おもに宇宙空間で行われる。そのため今の時代は制作不能になっている。前文参照(レーラル教のテロによりダスト・リングが、地球に発生しているため)したがって製作が不能、ただしこれは地球連邦の国々でテクノクレテスやレット・テラは、造ろうと思えば自国の宇宙空間で製作可能。

No.24
レラール教とマジシャナルズの関係

 お互いに関与無しと、一般的にいわれている。しかし実際は情報の収集、事態の収拾などの目的のためマジシャナルズが、教団を隠れみのにしている。表向きは敵対している様にみせているのも策略の一つである。またこのことはレッド・テラには知られているようである。

のぶのぶ

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修正・追加案第一稿
No.25_0
既存文章を下記の要領で改稿することを提案する。


 1.文章の再編成ならび推敲
 2.細部追加
 3.試作関連作品開発

 まず1から実行に移す。各章を設け、その中に大見出し・中見出し・小見出しの三つを設定する。大見出しは「款(かん)」であり、もっとも大きな関連グループを指す。中見出しは「項(こう)」であり、款の中でもとりわけ関連の深いグループを指す。小見出しは「目」であり、原則としてそれ以上分類するのが困難な、または能率的でなくなるグループを指す。
 これ以降は、大見出し・中見出し・小見出しという表現ではなく、款・項・目という表現を用いる。なお、設定集のタイトルがまだついていないが、宇宙の真理・根源に迫る人間の努力と葛藤を描くという意味で「セフィロスティック・クライシス」と仮題をつける。

No.25
セフィロスティック・クライシス



   本設定集はTRPG、小説、漫画などあらゆる表現手段に活用されるための汎用資料として開発中の試案である。舞台は月と地球と火星
及びその周辺宙域だが、現実の、我々が生きて活動している世界とは少し違っている。
 具体的な相違点としては、科学と魔法が同時に存在することを始め、月と火星に相当程度進んだ文明社会が展開されていること、反対に地球の政治・経済上の地位が低下している点などが挙げられる。それらはこれから細かく説明されていく。
 本設定資料集は現実に存在するいかなる個人・団体・集団とも何の関係もない。また、それらを比喩したり風刺したりするものでもない。
 読者諸賢の御役に立てば幸いである。

第一章 空間

 第一款 世界 

  第一項 政治、経済、軍事

No.26
   第一目 現状

 「セフィロスティック・クライシス」を知るには、そこで住んでいる人々がどんな生活を送っているかを知るのが最も能率的かつ的確である。この世界で人が普通に生活できる空間は大別して三つある。すなわち地球、月、火星。それぞれ周辺宙域を含む。
 便宜上、なるべく地球を中心に説明を行う。
 地球は各国から選出された評議員からなる地球連邦評議会で運営されている。議題は地球の環境激変、「不穏分子(地球から移住しそびれたことを極端に不満に思っている人々)、レプリカントやアンドロイドなどの密売組織、各種秘密結社(前述の不穏分子とは区別される。具体的には魔法の力を伝承させている組織、マジシャナルズがある)など、目下山積みである。
 現在特に評議員を悩ませているのは、主として不穏分子の間で広がっている新興宗教、すなわちレラール教(暫定)である。この教団は、人類の持つなにものにも負けない不屈の精神と支配されない自主独立性をうたいあげている。評議会は月に住む科学者のAI支配に追従した議決しか出さない(出せない)ため、同教団は強い反発心を持ち、地球のあちこちで破壊活動を起こしている。
 評議会での意見としては――つまり地球の意見としては――何としても自力での解決を果たさねばならない。でなければ、火星帝国レッド・テラ(暫定)が「地球の諸問題の解決に積極的な協力を申し出る」という古典的な外交辞令とともに軍隊派遣ひいては植民地支配を実行に移すこと必定である。それを力づくで跳ね返すには、地球の力はあまりにも疲弊しきっていた。
 一部の評議員からは、万一に備えた民兵組織の設置と、戦時特別課税が提案されていた。しかし、議決には至らず、いたずらに時間が流れる内決定的な事件が発生する。月への移動を可能にしていた軌道エレベーター基地と宇宙港を、レラ―ル教徒たちが爆破したのである。これは、テロをおこした側にも、予想だにしない強烈な事態を起こした。当初、ちょっとした破損を招くだけに留めるはずだった軌道エレベーターは完全に崩落、破片は地球に落下して大惨事を引き起こす。地球は混乱し、あらゆる通信・流通システムは麻痺寸前にまで追いこまれた。
 レッド・テラはこの願ってもないチャンスをものにするべく軍隊を派遣した。連邦評議会の存在はまったく無視された。事前に交渉団は送ったが、「丁重に特別室へ移され」帰ってこない。
 レッド・テラの動きは電撃的であり、まず月と地球の連絡を一切遮断し、大戦力を月領有宙域のぎりぎり外に展開して同星を牽制、この隙に地球周辺宙域を制圧、そして快速上陸部隊による地上占領ならびに評議会の解散という段取りとなっていた。
 しかし、レッド・テラの計画には一つだけ不安定要素があった。それはマジシャナルズの存在である。レッド・テラ首脳部では、マジシャナルズへの弾圧を主とすべきか、レラ―ル教を先にするか、それともまず連邦評議会の解散要求から着手するのかで方針が明確さを欠いてしまい、軍隊の侵攻速度は鈍化した。レッド・テラ首脳部としては、たかが一介の民間新興宗教の力だけで、警戒厳重な軌道エレベーターの崩落が可能なはずはない、魔法の攻撃ではなかったという考えをどうしても捨てられなかった。
 結局、折衷案が採用され、まず火星本国での魔女刈りが行われた。首脳部にマジシャナルズのスパイが潜入しているという情報が入ったためである。この結果、火星本国でのマジシャナルズならびにその疑いのある者はほとんど一網打尽になったが、地球侵攻はその間延期されてしまい、地球にとってはまたとない絶好の時間稼ぎとなった。また、マジシャナルズは最初は反論も肯定もせず沈黙を守っていたが、火星での惨状を知ると同時に積極的な攻撃体制を取り始めた。
 地球周辺宙域の制圧を巡り、地球対火星の壮絶な艦隊決戦が行われた。レラール教はこの動きに直接関与せず、高見の見物を決め込んだが、マジシャナルズは(決して表だってではなかったが)地球を間接的に援護したため、火星艦隊はついに決定的な勝利を逃した。両軍はともに大損害を受け、本国の経済もそれぞれ疲弊した。レッド・テラでは特権階級への不満が増大し、地球では連邦評議会の存在が形骸化した。
 
 (続く)

イージーエイト

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No.27
レプリカント 加えて人型戦闘兵器設定追記

 レプリカントそれは、限りなく人間に近い容姿を持ち一般的には判別不能である。映画を例えに出させていただくと「ブレードランナー(ディック原作アンドロイドは電気羊の夢を見るか?)」に登場することで有名である。高い知識と独自の哲学さえ持ち合わせ力も人間の数倍の能力を誇る。そのために映画では、特殊な訓練を積んだ人物が、判定装置の前で正体を確認しなければならなかった。ブレラン(ブレードランナーの略)では、レプリカントは労働力として使用されて、また街に住む人々も存在は知っていたが、マジシャナルズでは、レプリカントの製造方法や存在は、一般人ではまったくと言ってよいほど知らない。ロボットやアンドロイドと違い、完全にトップ・シークレットであるためこの技術を誇るのは月のテクノクラテスだけである。(火星にも有るかもしれないから暫定)そのため数は多くない。マジシャナルズの戦いにおいても魔法使いなりサイキッカーが、勝利した場合、証拠隠滅や技術漏洩を危惧して完全に破壊また溶解するので、なにも残らない。つまりレプリカントが地球に潜入していても確かめる術は一般には無理なのである。マジシャナルズは何かしらの判別方法を持っていても不思議ではないだろう。
 
No.28
アンドロイド(戦闘兵器)

 戦闘兵器としてのアンドロイドは完全に人とは異なりまたレプリカントとも違う。基本的な行動は、プログラムにより発動する行動で、その動き例えば瞬き、口の開閉などカンの鋭い人間なら気づくことが出来る。映画の例で語れば「ターミネーター」や「スタートレック」のデータ少佐がそれである。
 マジシャナルズにおいての彼らの役割は、感情を無くした殺戮兵器でしかない。この技術は特にレッド・テラが得意にする分野で、レッド・テラはアンドロイドの兵隊を持つが絶対的な数を所有してない、これはコストや作戦達成率の問題でアンドロイドを数体派遣するなら人間の軍隊にバトル・スーツを与えて派遣した方が、効率も融通もきくからである。しかし対マジシャナルズの切り札的なことも事実である。

のぶのぶ

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No.29
セレ・メタルの開発

 テクノクラテスは、当初、指導者層が万一暗殺されたり、脳や精神に打撃を受けたりする場合に備え、脳細胞と同じ機能を持つ物質の開発に腐心していた。それまでの、ES細胞を再分化させる方法は非能率であり、リスクが高すぎたため途中で廃止され、全く新しい素材が生まれるに至った。すなわちセレ・メタルである。
 セレ・メタルとは、精神活動を意味するセレブレーション(※「祝福」とは綴りが違う)と金属を意味するメタルの合成語で、文字通り物を考える金属なのだ。と、言っても、むろん生物として自発的に物を考えるのではなく、ある種の微弱な電波に反応して独特の振動を発する。この振動パターンは受け取る刺激によって違うが、重要なのは、ある一つの波長に対して発する振動は必ず一つだけ、という点にある(一波長一振動の法則)。しかも、微妙に異なる波長をもことごとく区別して反応する。
 この時既に、ヒトの脳が発する電波の原因ならびに影響はおおよそ研究結果が出ていたが、セレ・メタルの振動はヒトの脳細胞が刺激を受けて発する電波と完全に同調していた。後は、コンピュータでこの反応を適切にコントロールし、任意の刺激にしか反応しないよう条件性不活性化を研究・開発し、サイズをヒトの脳細胞と同程度にすれば良かった。
 この方法で、ヒトは自分の記憶をセレ・メタルのチップに入力することも、逆にセレ・メタルから蓄えていた情報を写すことも、あるいは外科手術で簡単にセレ・メタルを埋め込み脳の補修を受けることも、全く自由自在になった。
 この驚異の新物質に注目した月の軍当局と労働局は、連携してテクノクラテスと接触し、折衝の末レプリカントの製造を決断せしめるのである。三者にはその言葉が意味する通りの思惑があったが、利害としては比較的一致し易かったため焦点は機密保持にのみ絞られた。労働局の幹部の一人は、折衝期間中に「不慮の事故で」死亡している。

イージーエイト

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No.30
人型兵器追記 2

サイボーグ
 サイボーグは、基本的に人間をベースにした改造人間のことで手足を、機械化した者や脳だけを残し、機械のボディにした者のことを言う。この技術は地球人に多くみられていたが、人類の発達と共に急速に失われていった技術でもある。月、火星に進出した人類は、同時に再生技術も飛躍的な発展を見出したため人間を機械で改造する必要もなくなっていったのだ。そのためこのサイボーグ技術は軍隊を中心にした一部分でしか残らなかった。
 マジシャナルズでは、かなりレトロな技術で、火星や月では、すでに時代遅れでしかない。そのような者の代わりに戦闘バトル・スーツを着込んだ軍隊が成立されている。地球の一部の軍隊はまだこの技術に依存している。
 
ロボット
 人間の生活をサポートするために制作された機械のことを、総轄してこう呼ぶ。おもに人型以外の形をしておりお茶を運んだり掃除したりなどの雑用を行うの物でしかない。完全に家電扱いである。
 一般的な、生活を営む人間たちは、多かれ少なかれロボットに生活サポートを受けている人々がほとんどであるが、一部の懐古趣味を持つ人間たちは使わない物でもある。

のぶのぶ

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No.31
マジシャナルズの装備
 
 魔法使いやサイキッカー霊能者などの多種多用なメンバーを要するマジシャナルズにもままならない部分もあり、特に宇宙空間や惑星上空などの戦闘機などに対する為の装備として、魔法使い達が造りあげた戦闘機がある。サイ・ファイター(暫定設定)である。構造や出力機関などは、既存の戦闘機などとは比べ物にならないほどの出来栄えで、動力は、魔法によるもので、パイロットはサイキッカー限定である。 
 イメージ的には、まずエンジン部は空気の代わりに、大気中にある魔法エネルギーを吸い込み燃料と同じように圧縮し爆発させ推進力に変える。魔法内燃機関(暫定)は、非常に小型になっており高出力を誇る。それらを制御できるのは反射神経などではなく超能力のエネルギーを使う、武装は宇宙空間戦闘と大気内戦闘の両方を考慮され、火薬による通常兵器と電磁パルスを応用した電磁砲がある。これらの装備は地球や月、火星にもある兵器である。しかしマジシャナルズのサイ・ファイターはエンジン部の小型で重装備になっている。気密性にもすぐれる機体は水中も自在に動くことでき(水中にも魔法エネルギーはある。)速度なども理論的には、0~無限を誇る。(無論限界はあるので、人間の体が耐えられるまでの速度)
 ただし時空間パージ能力はないので宇宙空間では、性能はおちる。

のぶのぶ

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No.32
セレ・メタル(暫定)のタイプ

ガイガー・タイプとゴースト・タイプのセレ・メタル(暫定)
 セレ・メタル(暫定)は電波(電波ではなく電磁波としたほうが正しい)に加えて放射能に反応するタイプがある。これはガイガー・タイプとよばれる。
 生体からの情報の受容にはこのタイプのものが用いられる。生体には常に各種の放射性同位元素(アイソトープ)の注入が必要で、それは注入と同時に生体の欲求を満たす作用がある成分を含んでいる。生体は、いわば、嗜好品感覚で注入する。脳内の弱い放射性同位元素のアルファ線、ガンマ線、ベータ線を識別してセレ・メタル(暫定)が反応し、セレブレーション(精神活動)を監視下に置く、、つまり精神活動の情報の受容が可能となる。放射性同位元素は各種の神経伝達物質にマーキングするように化合するからである。現代ではMRI(核磁気共鳴法)に用いられる原理である。
 逆に生体への情報の出力は、生体が睡眠しているときに脳波のアルファ波を、電磁波に反応する単純なタイプのセレ・メタルで検知し、無意識下でみる夢を刺激・報酬・学習のシミュレートの時間として心理的コントロールするという高度な技術が用いられる。この技術に使われるのがゴースト・タイプのセレ・メタルである。しかし生体への情報の出力は困難で、それが問題となって生体のコントロールを目的としたゴースト・タイプの埋め込みは、実験段階といえる。脳の補修といった脳細胞の模倣(エミュレート)、単純な技術としては成功している。

セレ・メタル(暫定)技術とクオーツ
 水晶(クリスタル・石英)はある結晶状態の薄いものに加工すると、微弱な電流を流せば一定の正確な振動をする。セレ・メタルは結晶・非結晶(アモルファス)のセラミックで、高度なクオーツといえるかもしれない。

BETA

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No.33
火星帝国レッド・テラの帝権成立
 火星帝国レッド・テラの成立にはテラ・フォーミング(惑星改造)が大きく関わっている。
 大企業のグループが火星の大量の資金と開拓設備、開拓民を供給し火星は大企業の競争の場となっていた。火星の衛星フォボスとダイモスはオフィス・ビルならぬオフィス・ムーンとなり、利権争いの企業間裁判で開拓民は往々にして翻弄された。開拓民は点在するパイオニアコロニー(開拓基地)を流浪させられていた。
 開拓民の不満は高まり、そこにつけこんだのが初代皇帝として戴冠した女性の指揮した「赤さび大地の運動(Movement of Rust Ground)MRG」である。企業のために犠牲になることはない、と、人びとに訴え、活動家を増やしていった。持続的な活動は民衆の煽動・支持に成功し、火星は国家として独立を宣言した。その際には、地球は大企業の倒産が相次ぎ、経済恐慌が起こった。火星の発行する通貨は地球では公式には認められなかった。そこで火星としてはテラ・フォーミングの続行に必要な中央集権の国家にする必要があるとして、皇帝の治める国家という政治形態を採択した。
 企業の利権争いはエジプトのファラオのような代表が立つことによって、管理しやすくなり、スムーズに解決していった。もちろん、そのスムーズさは開拓民にとっても都合がよく、大企業が勝手気ままにエゴを発揮するのも難しくなった。

BETA

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No.34
火星帝国レッド・テラ 歴史の歩み、テクノクラテス誕生

テクノクラテスの成立
 地球から遠く離れた惑星、火星に人類を送り込んだのは遥か昔のことであった。火星への移住が可能になると人々は、人口過密な地球を後にして、宇宙へ飛び立っていった。まず月に中継基地を建設した人間達は、そこを基点にした。
 ある科学者は月が中継基地としての役割を果たすために独自の建設システムを発案した。月全体を覆うドームシティの建設である。これは月表面に基地を建設していくよりも、いっそのこと月を中心に覆い隠して、中に地球と同じ大気を満たしてしまうと言うことで乱暴な発案であったが、長い建設期間をもうけて実行に移された。月の極北と極南にバベルの塔を思わせる巨大な建設物を作りあげ、それを柱にしてドーム工事が始まった。ドームの高さは、飛行機などの障害にならぬように全高1キロの処に施工されることになった。この莫大な工事費用の大部分を捻出したのは地球の巨大財閥シンクタンク・テクノクラテスであった。
 こうして月が巨大ドームに包まれ、あらゆる場所に建設ラッシュがおとずれることとなる。こうして月に基盤とる巨大な街が建設された街は、当初「ルナ・シティ」の月並みな名で呼ばれていた。
 こうして完全なる街と火星への移住基地になっていく月は、これらを管理するために中枢部に超A.I.の導入をおこなった。これによりA.I.に依存した道を歩むことになる。このA.I.の製作もテクノクラテスが中心に開発をおこなっていた。そしてついには月は財閥テクノクラテスの巨大国家の色が強くなっていく。地球政府が気づいたときには、月はすでにテクノクラテスの人間たちであふれかえり地球からの独立をはかる政策にのりだしつつあった。超AI社会管理機構月国家誕生である。

のぶのぶ

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No.35
サイ・ファイター改めサイ・ライダー追記設定
 サイ・ライダーシステムそれは、軍事力で劣るマジシャナルズが、問題打開のために開発した戦闘機である。
 大鷲(おおわし)を連想させる機体に、鮫の鰭(ひれ)のような補助翼と2枚の上下に伸びる垂直尾翼を持つ。車輪はなく常に地上からは浮いている。コクピットは前方ではなく中央に設けられており球状をしているが、外見からはわからない。コクピット内は、魔法力が具現化した水のようなものが、満たされており乗り降り口は無く中に直接空間移動のように転送される。 
 装備は、現世界で考えられる重装備になっている。左右のウイングには合わせて6門の30ミリ・バルカンと機体中央に電磁砲(大気圏内使用可能)とガン・ポット(小型ミサイル多数発射装置)が4門ある。魔法の力で生み出された戦闘機だが、武装は物理的な武器に統一された。この装備は既存する戦闘機では武装不能であるが、武器に生じる反動エネルギーなどは、魔法機体によって相殺、0にされ機体の負担はない。

No.36
備考 
 現実に30~40ミリのバルカン砲を装備する戦闘機はあり、その名をフェアチャイルド A-10と言います。この機体は、バルカン発射時に機体が、一瞬空にとまるなどと言われ、ものすごい反動があるそうです。それを6門も装備したサイ・ライダーは通常なら機体が分解してもおかしくありませんけど、魔法でエネルギーを相殺するので無事と言うことです。

No.37
セレ・メタルのサイ・ライダー搭載計画
 セレ・メタルの能力に目をつけたマジシャナルズは、これをサイッキカーの能力をコピーさせサイ・ライダーの無人機計画を進行している節があるが、当面はセレ・メタルの奪取にやっきになりエージェントを送りだしている。

のぶのぶ

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No.38
テクノクラテスの民衆支

  いかに精密精巧なコンピュータシステムを導入しようと、支配される側、つまり民衆がその気になって従わねば何の意味も持たない。当初は能率的な開拓事業の推進のために設けられた超AIは、ルナ・シティの開発が軌道にのってからも月開拓民の支配機構たり得た。そのデータバンクは一部の上級幹部以外には一切非公開であり、超AIの下した結論は絶対の方針として実行に移される。民衆は何故こうした超独裁権力を受け入れているのか? なぜ情報サービスの提供を細分化させ、自らも民主的に管理運営を行わないのか?
 その答は「水」である。超AIは月の岩石から水分を抽出する技術を独占しているのだ。民衆がうるさく自分たちの権利を主張しようものなら、即座に水の供給はカットされ、超AIの何たるかを身をもって叩き込まれる。むろん、この技術もまた最重要機密事項である。それまでは地球から脱塩処理した海水や浄化済みのし尿をいちいち輸送ロケットで運んでいたのだ。水を電気分解すれば水素と酸素が得られるので、水を握るということは大気とエネルギー源を握ることをも意味した。
 具体的に月のどの場所で月の大地から水を抽出しているのかも極秘にされている。なおこの件は地球も火星も漠然としか知らない。

イージーエイト

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No.39
サイ・ライダー追記 3&火星帝国バトル・スーツ設定
 サイ・ライダー戦闘機システムは、マジシャナルズの装備ではなくレッド・テラもしくはテクノクラテスの装備品に変更したいと思います。この技術は、火星や月にも魔法使いやサイキッカーがいる設定なので、マジシャナルズに荷担してない魔法使いたちが、マジシャナルズと戦うために作り出した戦闘機と言うことでどうだろうか?それとも、やはりマジシャナルズの装備のほうがよいと言うのなら意見を聞かせてください。

No.40
火星帝国のバトル・スーツ設定
 レッド・テラに於ける戦闘歩兵のみが装備できる特殊スーツで兵隊の戦闘能力を飛躍的に向上させる。上半身に装備されるのは防弾機能に優れるジャケットを基礎にして合金の装甲が胸を中心にして装備されその上に戦闘場所に合った偽装模様のマントが巻き付いている。下半身は重装甲を支さえて素早く移動するために爬虫類のデザインになった蛇である。下半身のスーツは蛇腹走行による画期的なシステムになっており、どのようなバトル・フィールドでも対処可能となった。下半身のスーツにはスモーク弾や通信装置、生命維持装置なども装備され科学戦に対処可能で、このバトル・スーツはバイパー・スーツの名前で呼ばれている
 装備される銃器はマシンガンと火炎放射機がありマシンガンの弾丸もより殺傷能力を上げるために弾丸に特殊な物を使用している。弾丸に毒が封入してあり人体のどこに当たっても必ず相手は死にいたる。弾頭はベノム・ブリットと呼ばれている。

No.41
マナドラグに追記
 魔法使いの覚醒に使われるこの薬剤を、魔法使いの魔力を一時的に向上させるために使うことを思いついたのは覚醒後の魔法使いだった、彼は激しい痛みのあと数分の間、魔力が増えるのを発見した。これを元に制作されたソフトなマナドラグをブースター(暫定)と呼びタバコのように吸引したり注射器で体内に取り込み戦闘能力を向上させる者が現れだした。習慣性が非常に高いこのブースターは、サイキッカーにも有効でマジシャナルズのメンバーは、日々愛用している。習慣性が高い薬剤ではあるが、まだ人体にどのような悪影響があるかは未確認で異状もまだでていない。

のぶのぶ

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No.42
グルフェラミン・プラン

 衰退を続け、凋落一途にある地球では、起死回生の逆転打が提案された。それは、大気交換装置である。
 環境破壊が進み、一部の地域では酸素ボンベを使用しないと生きていけないほど汚染が深刻になった大気を全地球規模でそっくり入れ替えようという計画だ。発案者は地球連邦ドイツブロックの科学省大臣、エルザ・ブローグナー(26歳、女性)。
 ブローグナーは、汚染物質の吸着と浄化を行う超微粒子「グルフェラミン」のフィルターを無人飛行船に搭載し、半永久的に地球中を隈なく飛び回らせることで、大気中に浮遊する汚染物質を回収できると説明した。
 地球の大企業は、既に厳しい法律で汚染物質の排出を最小限に抑えていたが、多年に渡るツケは大きい。ブローグナーの計画は、コストもさほどかからず、歓迎されるかに思われた。
 これに異を唱えたのが酸素ボンベとガスマスクの製造業者である。環境破壊に乗じて急成長した彼らは、ブローグナーの計画を阻止するためにデマをばらまいた。いわく、彼女は実はレラール教徒(旧称)の一員であり、回収した汚染物質を秘密基地に貯えこんでテロの機会を狙っている、と。
 ブローグナーならびに彼女の協賛者たちは、無実を主張したが、製造業者たちは議会に圧力をかけてグルフェラミン・プランの実行を凍結させてしまった。
 しかし、これは瓢箪から駒を産む結果となってしまう。一連の騒ぎに応じたレラール教徒たちは、ブローグナーを拉致監禁し、デマの通りに汚染物質の回収プラントを設計するよう強要している。まだグルフェラミンの具体的な製造方法は彼女しか知らないため、連邦政府は必死になってブローグナー博士の場所を捜索している。
 博士は頑として協力を拒んでいるが、どこまで持つかはわからない。博士は独身であり、金にも困っていないので、さしあたりその種の脅しは受けない。
 もしレラール教徒がグルフェラミン・プランを実行に移したら、地球は彼らに制圧され、月や火星に牙をむける可能性がないわけではない。もともと地下資源の有効利用率は地球が一番進んでいる。月は絶対量が乏しく、火星は採掘・精錬機械が普及しきっていない。つまり、月や火星は地球政府が利権争いで分裂し、かつ環境問題に苦しめられているからこそ優位に立っているのであり、それは絶対不変というわけではないのである。
 こうして、テクノクラスとレッド・テラもブローグナー博士の捜索に血道をあげる次第となった。

イージーエイト

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No.43
ジェネフォートバース
サイキッカーの命名と研究
 20世紀中葉に真面目に研究されていた「超能力」は、笑いの種として、または手品のうたい文句として、にわかに言葉だけが先行して世界に広まった。第二次世界大戦から冷戦の時代まで莫大な軍事費と生命が投入され、超能力研究も、その投入先のひとつであったとされている。この時代の研究では、何の成果も上がらなかった。ただし、不妊の男性が夫の夫婦に、超能力者の遺伝子を広める目的のために医療と称して実験が行われたという噂がある。この研究は「ヒトゲノム解読計画」のバイオテクノロジーで、ひとつの光明を得る。
 「ヒトゲノム解読計画」は、21世紀に入って終わった。それは大きな示唆を与える基礎研究となったが、特許利権がその早い完了を促したのだった。そして人工的にコントロールされた遺伝子を作り出す「ゲノムマッパー技術」がすすみ、特許の消滅した時代に、大きく進歩した。
 地球規模に限らず、相次ぐ民族紛争、宗教戦争、テロリズム……。時代が進んでも、にくしみと戦乱の炎は消えることがない。軍事研究は途切れることがなかった。やがてゲノムマッパー技術を使ってある素質の劣性遺伝子として、ナノテクノロジーで作られたエミュレート・ミトコンドリア・マシンを組み込んだ人間を生み出し、人工の超能力者を誕生させることが可能となった。
 この最初の超能力者は近い未来の予知ができた。が、発狂して自殺未遂を繰り返す人生を送った。ゲノムマッパー、そしてナノマシン、最初の超能力者のあだ名「フォーチューン・テラー」とから頭文字を取って、超能力はGENAFORTE、「ジェネフォート」、超能力者は「ジェネフォートバース」と呼ばれている。ジェネフォートバースは劣性遺伝だが、その血筋にはエミュレート・ミトコンドリア・マシンが母親の卵巣からして存在し続けるため、その血筋で劣性遺伝の素質があれば、生まれた子供はジェネフォートバースとなる。

追記
 先祖から受け継いだ自己増殖型のナノマシンはこの時代の現代人には珍しいものではない。

BETA

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No.44
マジシャナルズになぜ軍事力が必要か?
 マジシャナルズは、秘密結社の設定なので表だった軍事力は必要ないと思います。
 しかし魔女狩りなどによって攻撃の対象になっていくにしたがい、月や火星の直接的な軍隊の攻撃によりそれなりの対処方法が必要になるのもまた事実である。
 この時代に軍隊は巨大な力を持ちえた。高性能の戦闘機に火星帝国のバイパー・スーツ、そして戦車などの兵器はさらなる発展をとげ、いかに優秀な魔法使いジェネフォートバースであろうと能力には限界があった。弾丸の届かぬ距離からの魔法攻撃や超能力での幻覚攻撃やテレパスでの洗脳同士討ちなどを、いくら駆使しても物理的に音速で迫りくる戦闘機や砲弾などを回避するのは困難であるために、ある一つの答をだした。
 対抗できる戦闘兵器の開発である。
 これによりマジシャナルズは、戦闘で回収したバイパー・スーツを通常の人間よりも格段に力があるワー・クリーチャー(この場合は動物に変わる人間ではなく人型の獣)に装備させた。また故障で墜落したりエージェントが、秘密工作のすえ手にいれた8機の戦闘機に独自の改造を加え完成したのがサイ・ライダーだった。

のぶのぶ

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No.45
マジシャナルズの地下活動とその情報
 マジシャナルズはエージェントを、身元のはっきりした人物として送り出すことができる。そして賛同して協力する人物のステーション・ポイントを確保しており、上層部はエージェントを必要な場合に応じて与えられる。
 マジシャナルズは魔法の体系を極秘としているため、その魔法の情報の漏えいを最も嫌う。魔法に関わる場合でも魔法使いではなく、ジェネフォートバースを送りこむのは、そのあたりの事情からだ。エージェントは報酬に魔法体系の産物の知識「理(ことわり)の意志」のごく一部を得ていく。
 しかし地下活動のみの時代は終わりつつある。マジシャナルズは特殊な軍事兵器を開発し始めている。
 一見民間の乗り物に見える兵器。つまり特殊工作を行う必要があれば、それがエージェントに支給される。マジシャナルズの秘密工作の頻繁な成功により、地球・火星・月、これらの上層部と情報管理者のうちではマジシャナルズの存在に疑念なく把握されている。
 が、かれらの対抗策は失敗してばかりでマジシャナルズのステーション・ポイントを探し出して特殊作戦を展開しようなどと考える。経験から内通者を遮断しておこなう必要があると考えられるため、重要な作戦での指揮は地球も火星も月の支配者AIの組織テクノクラテスに任せざるを得ない。

No.46
マジシャナルズの中核
 マジシャナルズには、世界の運命の監視者がいる。「マナドラグ」によって魔法力覚醒した予言者でスター・アイズという子組織のチームを形成している。そのなかには精神体として岩石などに憑依(この場合は大地に還った者と言うべきか?)している魔法使いや海洋生物の方のイルカの魔法使い(イルカに憑依しているのか?)など、ハイレベルな魔法使いがいる。
 このスター・アイズが未来予知してマジシャナルズの工作活動にアドヴァイザーとして手がかりとなるイメージをエージェントに伝達し、ヒントやカギとなってエージェントを成功に導く。

BETA

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No.47
サイ・ライダーのコックピットと操縦方法
 サイ・ライダーの最大のメリットになる操縦システムはジェネフォートバース限定である。それはマジシャナルズの誇る魔法によって改造・製作された為にある意味、究極と言える戦闘機となったからである。人間には反射神経の限界がある、これは事実である、しかしある特定の才能をもつ人間には限界を越えることが可能である。まず通常の人間は目から入ってくる映像を認識して機体の旋回や攻撃を判断する。そこに限界が、あるとすれば同じ戦闘能力をもつ機体を扱うすれば、より早い反射神経を持つ者が強者である。
 そこで登場するのがジェネフォートバースであり彼らの持つ特殊な脳波を増幅して思考を直接に機体のコントロールに結びつけることであった。球体のコックピットは魔法水の様な物質でみたされ、この中に入ると深いイスに腰掛けている様にスタイルになる、外の風景は周囲にある円形の鏡に似ているスクリーンに投影され腕と頭に木の根を想像されるコードが装着される。これによりサイ・ライダーと一体になったジェネフォートバースは自身の持つ考えをサイ・ライダーに伝えるために普通に操縦される戦闘機よりも早く動くことができる。

のぶのぶ

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No.48
ワークリーチャー
 ジェネフォート・バースとともにゲノムマッパー技術とナノマシン技術によって生み出されたうちのひとつにワークリーチャーがある。ワークリーチャーは獣化人間のことで動物の遺伝子を人間の遺伝子に取りこませたうえ、ガン細胞に見られる無限に増殖する力のある細胞の遺伝子を組み込み、さらにその増殖活動をコントロールするためにナノマシンを組み込んだという戦闘人間である。
 変身能力はないがナノマシンベノムという、ナノマシンを無力化する働きを持つマシンメイドの毒薬しか対抗手段がない。ケミカルメイドの毒薬は通用しない。しかし、といっても硬い頭蓋を貫き脳を吹き飛ばせば通常弾でも倒すことは可能である。彼らは絶滅しつつある地球の種の新たな生まれ変わりなのかもしれない。

BETA

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No.49
ネクロマンサー
 ナノテクが生み出したジェネフォートバースの亜種である彼らは極めて数が少ない能力者たちで、他の細胞に付着する特異なナノマシンを体内から生み出すことが出来る。ナノマシンのコントロールが難しいために暴走する可能性が高い。このために不完全な能力者は、仮死状態で眠らされているネクロマンサーも多くいる。
 彼らは体内で増殖したナノマシンを腕や、足などの体の末端部から放出する、するとナノマシンは地面に落ちたり風にのり散布される。飛び散ったナノマシンが死体などに地面を通り抜け付着するとその部分や全体の細胞に働きかけ一時的に死体細胞の活性化を促すことが出来る。この能力は戦争などで未回収の死体が散乱していた地球では驚異的な恐ろしさを誇る。
 しかしこの能力で蘇った死体はナノマシンの効果が切れるまで無差別に攻撃するので両刃的な能力でもある。

のぶのぶ

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No.50
残された兵器
地球の残された過去の遺産
 地球に残された兵器の一つに核ミサイルがあった。今も決定的な破壊能力を持つこの兵器の行方は、ほとんどが火星と地球の戦争で使用された。宇宙空間の戦闘では、放射能などの汚染を軽視していたため乱発して壮絶な死闘となった。これにより生産されていた核ミサイルは残り数発となったが、さらに生産されるとこになり今も地球連邦が生産をおこなっている。
 生産された核ミサイルが、月や火星の脅威になるのは明らかでレッド・テラは生産の即時中止を地球に通告している。これからもいつの日か使われるかもしれないため地球と火星と月の関係は緊張に満ちている。

のぶのぶ

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No.51
個人的歴史観~「BETA」アプローチ
 何かのキーが世界の全てを支配しているわけではない。複雑系はフラクタルに形成されるとは限らない。それは当然のこと。私の考える歴史観は、「真偽」「善悪」を正すと争いになる、という哲学書か聖書の引用を用いる。
 レラール教、テクノクラテス、マジシャナルズ、レッド・テラ、連邦、以上暫定の対立構図はこの名言を適用する。その上でパワーバランスが形成される。私の歴史観としては、力関係だけの争いには大義なくして対立抗争は起きない、というものです。大義が君主の命令としても権威から生まれなければ君主は大義を体現することはできない。
 平和な未来ではなく抗争の続く争いの世界としたのは以上の理由で納得してみてください。あくまでも個人的な主観なので希望のあふれた未来を語るな、というわけではないのです。

BETA

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No.52
No.30追記サイボーグ改造の対象者
 前時代に冷凍睡眠技術、コールドスリープから覚醒した人物をサイボーグ化して地球では軍隊に投入している。時代遅れの技術だが、覚醒者は保険や貯金が無効になっているので、ギリシャ時代の借金奴隷のように人権が完全には認められてはいない。旧時代の病原菌に侵されたものやガンなどの末期のもの。彼らの待ちうけていたのは子孫との再会ではなく、対立抗争の地獄であった。
 完全な肉体を彼らが得ることはなく、機械化された代用機械部品が使えなくなった臓器や四肢のかわりとなり、臓器移植には莫大な値段がかかるし、肉体の修復にはさらに時間と費用がかかる。彼らの一生は肉体を取り戻すカネで勘定されるものでしかない。

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No.53
火星を代表するワイン「フランベルジュ」
 火星の入植者たちは、特にその初期においては、開拓作業に苦闘の日々であった。娯楽もなく生活の逼迫する中、くじけかかった人々をはげましたのはピエール・ドゥブレというフランス人だった。
 彼の実家ではワインを造っていたが、ドゥブレは火星で史上初のワインを製造することで人々をふるいたたせようとした。この提案は満場一致で採決され、やがて伝説として語り継がれる挑戦が始まった。
 まず火星の大地を農耕可能なものに改良することが始められたが、これには言語に絶する試行錯誤の連続だった。当時はまだ地球と火星の間である程度の往来があったため、改良土のサンプルを地球に送ったり、逆に地球から苗木を取り寄せたりしたが、実が全くならなかったりなっても品質が低すぎたりと(毒ぶどうができてドゥブレは一回死にかけた)、最初は話にならなかった。
 ドゥブレは、改良し問題のないはずの土からどうして出来損ないのぶどうしか実らないのか、何年も頭を悩ませた。辛抱強い開拓民たちも諦めかかった。そんなある日、ドゥブレの妻が初めての子供を出産した。生まれて初めて空気を吸って泣きわめく子供を前に、彼の頭は父親としての喜びとは別に電撃的なアイデアが閃いた。
 彼は恐るべき粘り強さで半ば強引にエアロックの一部を改造する許可をとりつけ、ドームの空気に火星本来の大気を超極微量まぜるスペースを作った。そのわずかなスペースに、ぶどうの最後の苗木を置いたのである。彼を支持していた開拓民たちも、この暴挙には驚き呆れたが、ドゥブレは一切自説を譲らなかった。
 ドゥブレの最後の賭けはあたった。その苗木は成長し、実をつけたが、地球のどの品種に勝るとも劣らぬ出来映えだった。彼は仲間の信頼を取り戻し、ついにワイン製造の足がかりを得たのである。
 このぶどうはドゥブレの苦闘を称えるべく彼の名前がそのまま冠され、出来あがったワインは燃えるような赤い色から「フランベルジュ」と名づけられた(ワイン製造にもいろいろな苦労があったが割愛する)。野性的な香の、辛口のワインである。
 フランベルジュは極端に生産量が少なく、またそもそもがワインはデリケートな品なので、特に地球では非常に高級な銘柄になった。もっとも、市場で認められるまでには伝統あるワイン業界との虚虚実実の駆け引きを幾度も繰り返さねばならなかった。また、火星と地球が事実上手切れになった時には、ドゥブレは既にこの世になく、何代か後の子孫が後を継いでいた。その際フランベルジュは地球からヤミ外貨を稼ぐためにしばしば密輸された。ドゥブレの子孫たちは熱心な火星帰化論者だったので、喜んで協力した。
 フランベルジュの歴史は、かように、火星史の一端を示しているのである。

イージーエイト

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No.54
地球連邦の歴史
 遥か昔から命を生み出してきた地球も人類が生活しうる空間の保持が、難しくなってきた時代が、やってくることになった。人類は新たなる発展のために月と、火星に足を踏み出していった。
 その後、地球に残された人類の歩みは混沌としたものだった。人口は宇宙に上がった人々のために、一時的に減少して慢性的な労働者不足が起こり消費に生産が、追い付かない状態が続いた為に街では、食料の不足から暴動や略奪が相次いだが、その鎮圧にも人手が足りない有様だった。地方の街や元から人口の少なかった国などにゴースト現象が、発生しはじめたころに残された各国の首脳が集まり会議の結果ある答をだした。

 国境の永久的な排除
 各国は地球国の一地方になる

 この大胆な宣言により残された人々は裕福な土地と気候、他の人々が生活をする場所に自然に集まりはじめた。(一部の民族はコロニーを形成して生まれた土地から動かぬ者もいた)この政策により地球国の新たなる首都は、今のオーストラリアに決定された。これにより人々はオーストラリアを中心に成長と発展を歩み出す。その後ロボット産業の発展により人々の生活は次第に、安定して月や火星との輸出、輸入に経済が潤いはじめる。一般的な市民も給仕ロボなどの労働力を持つことができるようになる。食料なども動物などのクローン技術により安価に手に入れらるようになっていた。一部の裕福な人々はロボなどに頼らずメイドなどの労働力を雇い近世貴族の様な生活美意識をもつ者も多々いた。
 地球は時代の流れと共に、また国々が次第に分裂化しはじめて民族紛争や領土問題などの課題を持ちはじめる。そのように混沌がひろがるころ大事件が発生する。
  火星の独立宣言である。
 火星は国家として地球と対等に渡り合うために、国家の成立を宣誓したのだ。これに地球国は一斉に反対したために戦争に突入していった。人類が初めて経験する宇宙戦争である。戦争は長く続き地球の経済はガタガタになっていった。火星でも同じように経済をはじめ火星国家に不満が蔓延しはじめていた。
 独立戦争は、火星の勝利と言ってよいカタチで終了したがその後に火星は一人の女性の運動により火星国は解体され、火星帝国レッド・テラが成立される。地球は、各国に分かれたが、地球連邦の名で統治され経済などの立ち直りが徐々にはじまってる。

のぶのぶ

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No.55
魔法使いと思念の把握法
マジシャナルズの思念把握法
マジシャナルスは、全ての人々の考えや思念など、また情報収集のために特殊な魔法を使うスペシャリストがいる。その魔法使いは物に自分の魔法をかけることでその持ち主の考えや場所の特定ができる。そのために選ばれた物は金(クレジット)であった。コインや電子マネーを問わずに魔法の込められたクレジットを持つ人々は常にマジシャナルズに、その考えや思考を読みとらていた。そのためスパイやこの魔法によりマジシャナルズは、世界中の人間の考えをしることができた。

のぶのぶ

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No.56
マジシャナルズの編成構造
 結社組織、マジシャナルズが点在するセクトとステーション・ポイントをもつことは明らかに知られている。統括しているのは何者なのかは分かっていない。しかし月の支配者A.I.の分析した結論では特に重要だと推測されるセクトをタロットカードのコードネームをつけている。多くのコストを支払って獲得した憶測であり、マジシャナルズ内部での呼び方ではない。

大アルカナ
無番号(愚者)        LE MAT.
Ⅰ(奇術師)          LE BATELEUR
Ⅱ(女教皇又はジュノー)  JUNON.
Ⅲ(女帝)           L’IMPERATRICE
Ⅳ(皇帝)           L’EMPEREUR
Ⅴ(教皇又はジュピター)  JUPITER.
Ⅵ(恋人)           L’AMORREUX.
Ⅶ(戦車)           LE CHARIOT
Ⅷ(正義)           LA JUSTICE.
Ⅸ(隠者)           L’ERMITE
Ⅹ(運命の輪)        LAROUE DE FORTUNE
ⅩⅠ(剛毅)          LA FORCE
ⅩⅡ(刑死者)        LE PENDU
ⅩⅢ(死)           LA MORT
ⅩⅣ(節制)          TEMPERANCE
ⅩⅤ(悪魔)          LE DIABLE.
ⅩⅥ(塔あるいは神の家) LA MAISON DE DIEU
ⅩⅦ(星)           L’E’TOILE
ⅩⅧ(月)           LA LUNE
ⅩⅨ(太陽)          LE SOLEIL
ⅩⅩ(審判)          LE JUGEMENT
ⅩⅩⅠ(世界)        LE MONDE

小アルカナ

剣(スォード)/杖(バトン)/聖杯(カップ)/コイン(ペンタクルス)の四種。
順にスペード/クラブ/ハート/ダイヤにトランプで対応。各4種14種類。

エース    
キング     ROI DES E’PE’ES
クィーン    REINE DES E’PE’ES
ナイト     CHEVALIER DES E’PE’ES
ペイジ     VALET DES DES E’PE’ES
10~2     

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No.57
マジシャナルスの地球復興プラン
 遥かな古代に地球に生存していた巨大な生き物、恐竜を今の地球に復活させるプランをマジシャナルズは行っている。20世紀末から研究されているクローンやDNAの操作に独自の魔法を駆使しプランは成功の域にまで達した。
 これにより大型草食恐竜などは、家畜などの扱いと同じように食料などにあてられている。また肉食の恐竜などは、その戦闘能力から戦場などに投入されている。
 古代の生物と伴い植物なども複製されており、人が住んでいない地域などに分布している。その地域は一般人は立入禁止区域になっているが、不法に進入してくる者もいる。

のぶのぶ

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No.58
個人的歴史観
 タイトル通りの内容である。二通りのアプローチがあるのでどちらかでも興味を持って下されば幸いである。

1.真面目な中身

  人類の歴史、それは即ち本能の発露・充足とその制御の繰り返しである。欲望と表現しても良いが、本能の方がより広汎かつ根源に迫っているものと判断した。なぜなら、欲望という言葉とその概念は、人類が一定の文化・文明を得てから意識され始め、作り上げられたものだからであり、本能とは生物としてのヒトが猿から進化する以前に遡ってもなお確認できるからである。
 人類の生物としての能力は、実はとりたててずばぬけたものはない。自己体重あたりの筋力で言えばアリの方がはるかに優れているし、むろん空は飛べないし、プラナリアのように切っても再生できるわけでもない。
 知性や精神力ではどうか。なるほど人類は物を書いたりTRPGなどというやくざな趣味にいそしんだり、宝くじを買ったりする。だが核爆弾を作って互いに脅し合うような愚かしくも幼稚な手段は他の生き物なら決してしない。
 ……にもかかわらず、人類が発展し得たのはなぜか。それは、本能を維持しつつ本能から派生したものをも同時に把握し制御し得る、まことに欲張りな能力を持っているからに他ならない。単に本能しか持たない存在なら、そこらの動物とさほど変わりないし、本能から派生した各種の産物、例えば「恋愛」、「知識」、「空想」といった概念は、多くの場合実体を持たない。哺乳類は全般にその両方を持ってはいるが、ヒトのように制御することは苦手である。
 本能並びにその制御機能の集積体としての人類には、二種類の歩みが同時に記録されることになった。すなわち個人としてのそれと集団としてのそれである。前者は、基本的なパターンとしてはさほど変化がない。どの時代でも似たような事件なり出来事なりで心身に影響を受けている。だが後者は様々に変化している。民主主義、啓蒙思想、ルネッサンス、神学的世界観などといった代物が次々と現れては消え消えては現れている。
 つまるところ、自分と直接の相手とその他他者に対しての本能のあり方が、歴史をひも解くための一つの軸線になるのでは、と考えている。

イージーエイト

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No.59
2.不真面目な中身

(略)
イージーエイト

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No.60
歴史と記録
 歴史は記録の積み重ね、膨大な人間たちの思考や言葉を記録に残し時間と歴史は歩みを止めることがない。けれど表舞台に残れる記録や歴史は一部の物でしかない。未来や過去に於いても人間は過ちと愚かな行いの連続で、悲惨とも言える歴史と時間しか経験していない。記録にのこるのは何時も悲惨な戦争、テロ、事件。人類は集結して何を行ったか?
 良い行いなど一つもない、過去から学ぶことは愚かな行いの記録しかない。人間は実に簡単な理由で命を奪う、そしてそれを正当化したがる、動物より質が悪い。そのくせ進化の頂点にあるごとき行動をとる。無意味な殺戮も行う、人間が人間に対してのみならず、動物や昆虫にまでもだ。無意味に蟻や蜘蛛を殺すのは誰にでも経験のあることだ。
 こんな生命体が、他にいるだろうか、けれど人類は歴史を重ねて生きている。他の生物は生きているコト自体に意味がある。しかし人間には意味がない。歴史は表に現れることのない人間によって動いている。人間は自己を満足させるためだけに生きて歴史を重ねてきた。人類の歴史や発展は自己満足をひたすら満たすのみ。けれど無意味な発達や発展は止まらない、なぜならそれは自慰と同じだからだ。

のぶのぶ

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No.61
各惑星の生活環境ならびに世態・風俗
 
 地球

  真面目な考察

 環境破壊が進む中、市民は天気予報と同じくらいに環境警報に気を使っている。対応は地域によりけりだがどこの国でも大なり小なり一時避難用のシェルターなり街頭デジタル公害マップなりは設けている。
 もっとも、現在は汚染物質の排出自体は一時期ほどひどくはない。問題は、これまでの「ツケ」の精算と、ヤミで汚染防止をつけずに安価な製品を供給する反環境マフィアの存在である。
 各国・諸地域が環境対策に乗り出した結果、それは税金の上昇という形で市民の生活を圧迫したため、この種のゲリラ的なヤミ商売は後を絶たない。また、彼等の一部は月や火星のスパイと接触していたり、スパイ機関そのものだったりするため、当局は二重に神経を尖らせている。
 さて、市民の生活ぶりとしては、かつて環境破壊がまだしもましだった時代を経験している高齢者と、最初から汚染の進んだ状況で育った若年層とで意識の段差が目だっている。前者は環境浄化論者が多く、概して金のかからないつつましい生活をしている。
 チェスや囲碁、将棋、カードなど、室内で体力を使わない娯楽が趣味の中心になっている。職業は緑化事業、汚泥浚渫オペレーターなどいかにもなものが多い。ちなみに庭で麻や綿を育てて自分の服を織ることが新たな流行になりつつある。
 後者は、劣悪な環境と豊富な工業製品というアンバランスな状況で育ち、特に資本備蓄の進んだ地域では核家族化と少子化が進んだため良く言えば穏やかな、悪く言えば無気力な人間が多い。また、個人主義が中心であり、人の迷惑にさえならなければ何をしてもいいという発想が目立つ。
 このため成人病の罹患率がひどく高い。
 工業製品になれているため一部の家畜を除き動物が生理的に苦手な者がほとんどである。テレビゲームと体感型インターネットが趣味の中心を為している。大抵の品が工場で作られ、直截契約で各家庭に配られるため、製造業や運送業に就職するケースが多い。

No.61-1
 不真面目な考察

(略)

イージーエイト

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No.62
月での市民の生活

 真面目な考察

 月での生活は全て水、水、水の一言につきる。
 この星では水をどれだけ自由に使えるかで地位が決まる。高度に発達したコンピュータ社会では部品の洗浄や冷却に大量の水を必要とする。
 原則として、月では岩石から水を抽出して需要を賄っているが、割り当て量は超AIによって決められている。月での話題では毎日の水の割当量が一番多い。
 また、地球と火星へのライバル意識も非常に高く、水への不満がこれら「外敵」のためにそらされているのも事実である。
 月では贅沢品も娯楽もないに等しいが、軍事演習は大小様々な規模で行なわれている。演習の結果について非公式に賭けをするのが市民のほとんど唯一の気晴らしであり、支配者層も今のところは黙認している。
 子供は生まれた時から無重力下での遊泳訓練や毒物の解毒装置埋め込みなどを施される。洗脳は、すべきかどうかで一時期議論されたが、最終的には潜在能力を低下させるという理由で見送られた。ただしレプリカントの製造は継続された。
 一般に月市民は厳しい防諜政策の影響で口数が少ない。
 また一人一人が頑健な戦士であり、優れた生存技術を持っている。このため職業は軍人、技術者、医師などが多い。

No.62-1
 不真面目な考察

(略)

イージーエイト

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No.63
地球に生活する人々

交通
地球に残された人々の、交通手段は新たな物に変わっていった。まず飛行機などの空を飛ぶ機械は地球連邦政府に戦闘目的のためだけに生産を許可されるにいたり、民間での生産、飛行会社などの運営は厳しく管理された。その代わりに新たな運用機械として生産されたのは海面飛行船であった。海面上を滑るように超低空飛行するこの機械は、飛行機とは言えないので急速的に技術が進んだ。海を空の代わりに飛行する海面飛行船はジャンボ機の様な機体で主翼が短くその下に、ジェットエンジンが付いていて見た目は飛行機と変わない。時速は800キロほど出るので船もこの機械の発展で消えてしまった。
 地上車はあいかわらずタイヤで走る物が主流である。

シティの設立

 街は人工密集地帯を中心に、中世の世界の様な城壁に囲まれた街になっていった。街と街の間にはゴースト・シティ(破壊状態)が横たわり各市街は、一応街道でつながっている。

一般人の生活 

 人々は非常に離れた核発電所などからのエネルギー供給で不自由のない生活をおくっている。発電所は今だれもすんでいない国に次々と作られている。昔、日本と呼ばれた国は今だれも人間が住んでいないので発電基地にもってこいらしく集中的に建設された。(事故が起こっても自国はぜんぜん平気な距離なので)
 仕事などは、現代の人々となんら代わることがない、しかし新しい労働の力としてロボットの算入があり無人の店舗などもある。
 また家庭内での家事なども代行するので生活は楽になった。一部の裕福な家庭はメイドなどの人間を好むのでロボは逆に敬遠されいる。

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No.64
地球の交通追記
 海面飛行船の搭載しているエンジンはジェット・イオン・ロケットで、その原理は通常のジェットエンジンが空気をエア・インテイクからとりこむのに対し、海水や淡水をとりこみ圧縮、さらに圧縮下で電気分解し、水の中から水素と酸素を発生させ、点火し、ノズルから爆炎を噴射する。排出されるのは水蒸気と余分な排水である。超高空を飛ぶ時代はそのこと自体が安全上のボトルネック(限界)となって敬遠されている。小型艇も存在する。海面飛行船は圧縮水を蓄えたタンクを含む重量を支えるだけのタイヤを備え、ジェット・イオン・ロケットを格納して陸上も走行できる。電力は燃料電池でまかなう。大型艇では地球衛星軌道上からの動的エネルギーパルスの入力による、外燃蒸気機関による発電でまかなわれる。

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No.65
ソル・ネットの発達
 現在のインターネットはすさまじい勢いで進歩し、ソルネットはバーチャル空間(仮想現実)のコンテンツを参照できる時代となっている。月の支配者A.I.は極秘裏にすべての活動を追跡している。
 バーチャル空間を使って機密情報をチェックすることはセキュリティーコードを入手した凄腕のハッカーと高速のマシンのコンビネーションにしかできない芸当となっている。しかし、古いデータはアクセスしやすいため不正な改ざんが行われ、電子情報の腐敗が進んでいる。維持・生産を求めることより、破壊・搾取を求める風潮がソル・ネットの脅威である。宗教的・封建的・自然的バーチャル・コンテンツが人気を集めている。個人は一見移動可能なバンド(特定集団)の中に所属しているのが普通である。バーチャル空間は精神分析学上で言う「夢のスクリーン」上に投影される。五感の働く仮想現実の空間が実用となっている。労働もその空間のために行われる場合もある。データ・アルコールやデータ・スモーキングの登場で合法・非合法の嗜好品が流通して、社会も神も堕落も、その空間に見ることができる。

No.66
レラール教追記
 レラール教はソル・ネットの中ではじまったバンドであった。
 ソル・ネットから飛び出し、あらゆる生命を食することを禁じられ食用プリオンと純水と塩といった人工的な合成物のみで生きる指導者たちに率いられ、かりそめの姿をとっては信徒を増やしている。教義は生命を食する自然界からの離脱、現実の否定、生命の死の超越など、ありがちながら、定番的で連想的なものであるという。しかし絶対的なものへの希求に対し答えを与える点で人々を惹きつけて止まない。

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No.67
火星の生活
真面目な内容

  火星では極北の氷を利用して酸素や水素を獲得している。前者はなくてはならないものだが、後者はエネルギー源に使われている。むろん、水も作られている。
 火星では科学技術や軍事技術などは飛躍的に発展したが、文化の発展・育成は一部例外を除いてひどく遅れてしまった。このためこちこちな合理主義者が非常に多い。これはまた、大企業に酷使されないがしろにされた彼等が自然に身につけた生活防衛術でもあった。契約や法律に合わない事は一切しないというのが思想の中心である。
 火星は地下資源が豊富なため、衣服も住居も鉱物から作っている。このため彼等の生活環境はどことなく金属性の光沢が目立つ。食器や箪笥など日用雑貨まで鉱物性である。
 森林や湖沼等はごく限られたスペースにしかなく、特別に働いた者だけが限られた期間入場できる国営自然公園のような扱いになっている。火星人たちは緑に非常に憧れている。
 最近の市民の関心事は、月や地球との関係を除けば、ドーム内で育てた樹木から酸素を回収し、地表に放出して「大気」を作ろうとする研究である。政府も補助金を出して研究を奨励している。
 食料はわずかずつだが自給できるようになってきている。当初地球から大規模な客土を行っていたが、現在は地質改良作業を行って耕作地を増やしている。ただし、農業は人類が地球から自然を奪った第一歩だと主張する過激自然保守主義グループが近年勢力を伸ばしている。
 火星人の主たる職業は、月と同様軍人か技術者だが、天然食料は非常に高い値段で取引きされるため星間流通商か農家に憧れる者が多い。または、火星を人類の宇宙進出拠点と確信し、宇宙冒険家を目指す者もいる。ただし火星から一定以上離れた宙域へ行く事は法律で禁止されている。

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No.68
不真面目な内容

(略)

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No.69
魔術師のガーディアン
ガーディアン(護衛獣)
 マジシャナルズのメンバーは、例外なくこのガーディアンを常に従えている。護衛獣はナノテクノロジーや遺伝子操作された巨大な肉食獣が基本の体になっており一種のキメラである。知性は高く人語を理解できる。その反面非常に凶暴な面を持ち飼い主である魔女や魔法使いの命令に絶対的に従う。その姿のほとんどは虎やライオンのような形態に装甲に刃物や槍といった武装が施してある恐怖の獣の姿をしている。この獣は遥か昔のマジシャナルズから受け継いできた物で、古代の人々の言葉では、伝承に登場する黒犬獣や雷獣と呼ばれた。それぞれの獣には名前もあり魔法使いに忠誠心が強い。
 過去にこの獣が歴史の表舞台に現れた事件がある。主人の魔法使いが、ある国で殺されてしまいその復讐のために暴れまわったのである。これが俗に言う「ジェヴォーダンの獣事件」である。

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No.70
月国家成立の歴史
 ヒトゲノム解析計画は、巨大企業のパテントとなり、地球評議会では、そのパテントを有効とみとめ、技術革新は資産家の専有物と化し、荒れはてた、民族紛争の絶えない……未だに先進国と発展途上国の南北問題を解決できない……ままの、人口爆発を抑えきれない地球に絶望し、理想主義者の医師たちの一部は、地球と月の軌道エレベータが完成した後に、月面に移民し、科学主義者の多い独立国家を形成した。
 その国家は穏やかな形で地球評議会の強硬な圧力があったにもかかわらず、火星帝国の成立以前に「アカデミック」研究機関としての色彩が濃厚であるため、結局、関税の無効、不平等条約の締結で地球評議会は折れ、独立が承認された。地球の遺伝病を抱える貧困層の市民は月への軌道エレベータでゲノムパテントを認めない国家へ治療のため旅だった。軌道エレベータのテロリズムによる破壊はヒポクラテスの誓いに忠実な科学者集団の怒りと無念のショックを与えた事件だった。

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No.71
マジシャナルズの<箱舟(ARKアーク)> 
ドループとの連結

 地球、南極大陸にマギズ・アララトという聖域があり、異宇宙航行の可能だった<箱舟>が隠されている。その乗組員はドループ世界の住人だった者たちであった。マジシャナルズの魔力の血統はそこに不時着した者たちを祖先としたのである。
 <箱舟>にはドループ世界の生物、魔法的生物が収められており、そこから実験的に地球環境に適応できるかテストしていた時代があったため、収容および保存されている種を目撃したという伝説が地球各地に残っている。現在も厳重に守られているが、魔術師の実験や使役のために臨時で繁殖させて用いることもある。

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No.72
異世界ドループでの対立抗争
 科学力で太陽系から飛び出せないため、テクノクラテスは、ジェネフォートバースの力などを結集して異世界ドループにわずかな人数の強行偵察のエージェントを派遣している。マジシャナルズは察知して先祖の故郷を守るため作戦を妨害するエージェントを送り込み、ドループで抗争を行っている。

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No.73
クリーン・エネルギーの獲得(ヴィーナス・パネル)

 金星の人工惑星軌道上に並べられた太陽電池(ヴィーナス・パネル)は超伝導物質電池に電力を充電して、水星が近づいた時に重力メタルカタパルトでホーマン軌道という低コストの軌道を辿って、地球や火星、月など人類の居住空間に電力を供給する。金星軌道上では地表などと異なり、天候に左右されず、夜もない。効率の良い方式だが、フレア・バーストに備える必要がある。
 フレア・バーストは太陽表面の強烈な爆発であり、前兆であるプロミネンスが観測されるとヴィーナス・パネルは太陽に対して直列に配列。電磁石で磁力圏を発生して、被害を防ぐ。
 超伝導物質電池はゆっくりと到達し、人工衛星軌道に達すると、地球では高高度バルーンで荷電子ビームとして受け取る。地表側はビームをレーザーに変換し蒸気タービンを回転させて再び電力にする。ヴィーナス・パネルは無人ではなく、太陽系企業の社員が恐れる辺境の左遷先として有名。フレア・バーストのときにはシェルターに退避する。

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No.74
火星・月などのテラ・フォーミングおよび重力問題の解決 

 火星は地球より重力が弱く、ちょうどメロンの網目状に重力メタルを敷設して、人工的に1Gの重力を生み出し、宇宙に放出されてしまう大気や海をこの軽い惑星につなぎとめている。反重力研究は未だ実験室レベルだが、重力を増大させることは可能となっている。。重力メタルは電力で重力を生み出す。月国家も同様に重力メタルが張り巡らされているが、月国家の場合、潮汐力の多さから地球に大気が奪われてしまうため、衛星全体をドームという天蓋で覆っている。

BETA(藤川大和さんの当サイトの作品より)

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No.75
ソル・ネット・リビング・エイジ 

 ソル・ネットのバーチャル空間コンテンツは時間を浪費しなくても済む方法がある。音楽・映画などの娯楽作品から、宗教書・哲学書のたぐい、教科書的な教育、技術資格など、ソル・ネット上のコンテンツの巡回、解釈、記憶を一手に引き受けるメンタル・リビング・プロクシ(MLP)を用いる。それによって代理の人工人格が情報を受け取り、使用者はそれをあたかも自分の過ごした時間とするかのようにシリンダー型のアクセス端末に横たわることで受け取ることができる。
 このMLPとアクセス端末は高価で一部の上流階級で経済的にゆとりがある人間しか用いないが、7歳の子供が老境に達するほどの精神年齢を有している場合もありうる。このチップを手中にしたならばヴァーチャル空間コンテンツは人類を、時間、人生、寿命の限界から解き放ち、各段に寿命に縛られた人生を送る人々よりも多くの時間的ゆとりを得ることができるのである。これらのチップの使用者は、ソル・ネット・リビング・エイジという世代と呼ばれていて、羨望や嫉妬の対象であったり、憧れの対象であったりする。
 個人所有ではなくレンタルで利用できるサービスもある。
 MLPの外観は周囲に端子のついたフリスビー型のもので、内部の量子コンピュータ・チップと人工活性バイオ・ニューロンのコラボがスケルトン加工の窓から見える。

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No.76
テクノクラテスの分子結合殻 

 現在のテクノロジーではある種の中間子を原子核に結合させて密度の高い原子を製造可能である。原子核は瓢箪型をしている。剛性や粘りを備えた元素の原子核を選択し、分子自体にも密度を高める技術を用いて、月国家はパテントを無視して技術を発展させ、宇宙船の船体の材質に使用している。

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No.77
レーザーバーニングエンジンとロケット 

 レーザー技術の進歩で高温度でも耐えられるセラミックに水を滴らせそこに内蔵した電力で内蔵のレーザーを発して気化させる。そこで発生した水蒸気ガス圧をピストンエンジンやロケットエンジンに応用している。地上車および海面飛行艇などでは外部からの電力供給を受けている。地上車はコイル・モーター(CMD)駆動やリニア・ロータリー・モーター(RRMD)駆動が一般的だが、ピストンエンジンの振動を愛する愛好家向けに、レーザー・バースト・シリンダー式(LBTS)エンジン、海面飛行艇はラム・レーザー・バーニング式(RLBG)またはレーザーを使わないジェット・イオン・ロケット(JEION)は大型のものに使われる。宇宙航空用のレーザー・バースト・ロケット・ドライブ(RBTRD式)エンジンはこの方式を内燃機関として推進力に用いている。

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No.78
虚数時空バージ母船(修正)
 虚数時空バージ母船は巨額の資金が投入されれば光速に近い速度で航行し、恒星間旅行も可能といえば可能である。しかし最も重要なのは加速Gを緩和するため曳航する艦艇をバブル・シュトルムに格納することである。人類が太陽系から縛られているのは政情不安による経済と政情の悪化の混乱で自由経済という社会システムを脱却しなければ不可能なのである。
 推進力は奴隷知性体の無限増殖性を持った神経細胞の中に埋め込まれた、エミュレート・ミトコンドリア・ナノマシン、つまりジェネフォートバースの力で得ている。いわば、奴隷化した巨大なグリア癌細胞の塊をその知性と人格を無視して酷使しているのである。

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No.79
ユビキタス(ユビキュタス)の階層制度(カースト)
 新しいユビキタス・ユビキュタスは経済コストがセキュリティーレベルに追いつかず、量子コンピュータの登場によって更なる高度な暗号化強度が求められた。地球の貧困層は世界レベルで宗教、つまり、レラール教庇護下に入り、その技術知識の恩恵を受ける。現在、領土国家ではなく宗教が技術知識(核分裂・融合技術など)や石油鉱物資源を独占しているのと同様である。
 宗教は民族・ナショナリズムの衝突を避けるために太古の昔は政治に利用されたが、現代では、政治のレベルを超えたレギオナリズムが、くびきを離れ自由主義、科学主義と衝突し混乱に陥っている。求心力は政治も民族も自由も科学もかなわないのが宗教だからだろう。

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No.80
エネルギー蓄電キャパシタ
 燃料電池にはどうしても大きなスペースと貴金属が欠かせない。そこでキャパシタ技術が発展した。キャパシタとは充電できて徐々に放電するコンデンサである。エネルギー伝送の末端はこの技術が生かされている。
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No.81
ソル・ネット・リビング・エイジ追記
 人工人格に代理を任せ、知恵と享楽を手にしたソル・ネット・リビング・エイジは、変態性行為でさえ楽しむものもいる。本物のボディでも楽しもうと実行に移そうとするのはまだ可愛いほうで、擬似殺人や擬似戦争の心理状態に餓えて現実世界にもそれらを求めるものもいる。全太陽系企業コーポレーションの上層部、政府要人などは、ソル・ネット・リビング・エイジが多く、精神年齢や知識は高いが、奇妙な性癖を持つものが多い。

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No.82
ジャムド
 ジャムドは人体の頭蓋の脳容量をそのままに、遺伝子改造処置をほどこした大脳新皮質を持つ。拡張脳細胞収納処置(ブレイン・セル・エキスパンションド・ジャミング)をほどこされた者や動物を指す。人間の脳はくしゃくしゃにした紙のように収まっていて、これを取り出すと脳のシワとして見えるが、このくしゃくしゃの度合いをたかめた者だ。脳自体はシワというよりも奇妙な形と大きさの細麺の絡まりのようになっている。知能は人類の天才級を誇る。演算・先読みは量子コンピューターに無くてはならない。しかし、一代種で、子孫を残すことが出来ない。神経伝達物質が慢性的に低分泌で、ほうっておくと狂気に走ったり、無気力な植物状態となるため、定期的に高価なレセプター・チャンネル・ブースターでドーパミングしなければならない。この薬品を手中にする庇護者の下で、高度化した量子バイオコンピューターのAI構築や超高度兵器の運用などに従事している。

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No.83
レラール教会領とマジシャナルズ

 地球は地球評議会が領土国家の上に立ち、領土線が存在しているにもかかわらず、地球を各ブロックに分けた。そして評議会軍を組織し、地球の軍権、警察権を手中にしているが、実情は先進国の言いなりにせよ、という発展途上国の内政干渉をおこなう実権を握ったも同然の位置に収まっている。そのため、21世紀から続いていた無差別大規模テロリズムが続けられていた。
 有史時代初期の宗教レギオナリズムがソル・ネット・レギオナリズムに替わられ宗教はセレモニー様式のみを残し衰退したが、ソル・ネット・レギオナリズムからめきめきと頭角を現したのが他でもなく電子の宗教レラール教である。レラール教会成立後、衰亡の危機にあった古い宗教の指導者は恭順し、事実上吸収された。貴重な宗教建築物は庇護され、聖典は人類の英知として流布・研究を奨励された。宗教戦争は終焉の時を迎えたかに見えたのであった。
 しかし、地球評議会が「ならず者」国家として名指した領土国家が、地球各地に点在していた。それら諸国はレラール教会に領土を寄進し、見返りに産業の育成と資源と技術を与えられ協働して軍備拡張を推し進めている。沈静化していた無差別大規模テロリズムも過激派が行ない、地球は弱体化し混乱している。
 また、レラール教会は秘密裏にマジシャナルズと連携していて、教会領にマジシャナルズの特に大規模な施設が隠されている。

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