火星の生活

提供: マジシャナルズ wiki
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No.67

真面目な内容

 火星では極北の氷を利用して酸素や水素を獲得している。前者はなくてはならないものだが、後者はエネルギー源に使われている。むろん、水も作られている。

 火星では科学技術や軍事技術などは飛躍的に発展したが、文化の発展・育成は一部例外を除いてひどく遅れてしまった。このためこちこちな合理主義者が非常に多い。これはまた、大企業に酷使されないがしろにされた彼等が自然に身につけた生活防衛術でもあった。契約や法律に合わない事は一切しないというのが思想の中心である。

 火星は地下資源が豊富なため、衣服も住居も鉱物から作っている。このため彼等の生活環境はどことなく金属性の光沢が目立つ。食器や箪笥など日用雑貨まで鉱物性である。

 森林や湖沼等はごく限られたスペースにしかなく、特別に働いた者だけが限られた期間入場できる国営自然公園のような扱いになっている。火星人たちは緑に非常に憧れている。

 最近の市民の関心事は、月や地球との関係を除けば、ドーム内で育てた樹木から酸素を回収し、地表に放出して「大気」を作ろうとする研究である。政府も補助金を出して研究を奨励している。

 食料はわずかずつだが自給できるようになってきている。当初地球から大規模な客土を行っていたが、現在は地質改良作業を行って耕作地を増やしている。ただし、農業は人類が地球から自然を奪った第一歩だと主張する過激自然保守主義グループが近年勢力を伸ばしている。

 火星人の主たる職業は、月と同様軍人か技術者だが、天然食料は非常に高い値段で取引きされるため星間流通商か農家に憧れる者が多い。または、火星を人類の宇宙進出拠点と確信し、宇宙冒険家を目指す者もいる。ただし火星から一定以上離れた宙域へ行く事は法律で禁止されている。


イージーエイト