月での市民の生活

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No.62

 真面目な考察

 月での生活は全て水、水、水の一言につきる。  この星では水をどれだけ自由に使えるかで地位が決まる。高度に発達したコンピュータ社会では部品の洗浄や冷却に大量の水を必要とする。  原則として、月では岩石から水を抽出して需要を賄っているが、割り当て量は超AIによって決められている。月での話題では毎日の水の割当量が一番多い。  また、地球と火星へのライバル意識も非常に高く、水への不満がこれら「外敵」のためにそらされているのも事実である。  月では贅沢品も娯楽もないに等しいが、軍事演習は大小様々な規模で行なわれている。演習の結果について非公式に賭けをするのが市民のほとんど唯一の気晴らしであり、支配者層も今のところは黙認している。  子供は生まれた時から無重力下での遊泳訓練や毒物の解毒装置埋め込みなどを施される。洗脳は、すべきかどうかで一時期議論されたが、最終的には潜在能力を低下させるという理由で見送られた。ただしレプリカントの製造は継続された。  一般に月市民は厳しい防諜政策の影響で口数が少ない。  また一人一人が頑健な戦士であり、優れた生存技術を持っている。このため職業は軍人、技術者、医師などが多い。

No.62-1  不真面目な考察[編集]


(略)

イージーエイト