グレイ帝国

提供: 幻創世界ドループ
2018年11月1日 (木) 10:27時点におけるWosamTakami (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先: 案内検索

ディエラの果ての果て

この世の果てにして世界の始まりの国

 私は、この文をのちの歴史家と真実を、求める冒険家に残すものである。
 この国から帝国になりし災いの人々よりし、深き山々の遠方に雪と氷にとざされしエンパイヤその名を、「グレイ」この国の歴史を、語るには現代よりも二千年ちかくふりかえるものなり……その地に住しモノまさに蛮族なり、連中のやることと言えば、酒をのみ、男は殺し、女は犯され、より強いモノのドレイとなっていた。そのような時代を、いく年かすごしたのち、見聞に曰く 「ソルク」来たるものなり、とある。残念ながら、「ソルク」このものたちは、いずこから来た者なのかは、「ディエラ人々の生様と死に様」(著者不明)あの書物が、失われた今となっては、不明である……あくまで仮定であるが、私の考えでは、南北の果てより来たものだと思う。それは、彼等「ソルク」は肌は、白銀のように白く、また瞳は、闇に光るオオカミを思わせるように、赤黒く不気味だったからである。現代においてもそのような、人種はめずらしくこの地方には、いや……この大地いずこにも、いないはずだ……ならば何故……北の人種なのか……それは、今までの記録では未開の大地と大陸だからである。
 さて……「ソルク」が、現れた後は統一と征服の歴史が、幕をあけるのである。その後「ソルク」は、都市を築き、路を造り、近接する村々を襲い男は殺し女は犯され「ソルク」の人種をふやしたとある。しかしここで気になるのは「ソルク」は、何故、蛮族を、殺し征服することができたのか……?ここで私は、はじめて「魔法」の存在を示唆するものである。かれら「ソルク」は、特殊な人間「魔法使い」ではなかったのか?いや……やはりそうなのだろう、そうでなくては無理というものである。それに、しっかりとした裏づけもある。このディエラの歴史に、「魔性」がはじめて姿を、あらわしたころと一致するのだ……。
 その後約二百年より三百年の間に近接する村や街を統一し「グレイ帝国」の前身の古代都市「カンバピュラ」が歴史に登場する。文献「統一者たち」(ビスカニャスン・H・ラエギブィン著)によると、この時、統一に貢献した五人の戦士が「カンバピュラ」の支柱的な存在となり支配者におさまるのである。つまりは、めずらしい体制ではあるが、五人の支配者による君主制政治が、始まるのである。この体制は「魔法」との協力でその後一大時代を迎えるものである。彼等の部下たちは一部の特権階級となり支配下の村や街へ赴任しこれを統治した……さらに言えばこのころに「魔法支配研究室」といわれるものが、政府公認で発足となる。
 言うまでもないがこれが後の「魔法組合」のことでありのちに魔法による国家成立に貢献するのだ。
 余談だが……五支柱支配者(フュンフ・ピラー)の名を示しておこう。