クノーン王国

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古代に栄えた王国。記述はシャルジェン王朝時代とする。文化文明の中心とされたドループでの国を指す。クノーン家系が代々治める国。エイドリア大陸中央に位置し、交通の要所にある。
旅行者の禁足地とする鎖国都市オアシス、首都アブネルを中心首都とした王国で、第一次シルレイル魔法不全により魔法文明は崩壊した。
翼を持つ天祖フェラビン神が古代に生息していたという渡り鳥竜ミグロドラゴンの群れから離れ、迷い鳥となってオアシスに定着した。人の姿をとって、聖太母ボルクリナと通婚し、天子クノーンを設けた。クノーンはミグロドラゴンの世界から暦を人類に齎らし、テバウ神の守護で天空の運行や星宿を解き明かした。魔術を用いて国が興った。クノーン王国暦は魔力の変動を予定したもので、その力は失われたという。
ドループでの他の国々と同じく、都アブネルと俗都ヨナタンの二都市を持つ。この時代の大陸中央での都市の規模の例外なく、アブネルは人口五万、ヨナタンは八千人ほど。クノーン王国の民は九万人足らずである。
クノーン国王はヨナタンの宮殿に居住。第八代王アマリヤ王が優秀な臣下を用いてその若冠二十四歳で善政を敷いている。

 

国家体制(シャルジェン王朝時代)

  • アマリヤ国王
  • 先王バルキャ・テバウ神官長
    • 王族会議
  • アブネル全民会
  • ヨナタン全民会
  • バルケム「アブネル市」大臣
  • シャルム国防大臣
  • アザリヤ戦略戦争大臣
  • エナン領主会議大臣
  • アロン商業軍需大臣
  • アラメテ軍需大臣
  • アデエル財政大臣
  • エリアブ治安大臣
  • ウリエル監視大臣
  • ショベク裁判大臣

国家制度ついて

首都アブネルの町。西方。アペン山脈を越え、アス・エクロン湖の南岸。
建国:クノーン王家発祥の地。クノーン王国の暦を司るテバウ神はこの守護神。人口は五万六千人程度。統治官はバルケム大臣。

  • クノーン王(ヨナタン離宮)
  • クノーン元老院(アブネル元老院議員・ヨナタン元老院議員)
  • クノーン王国国立天及台
    • 天及台付属魔術研究所
    • 天及台付属魔術大学
  • アブネル・ヨナタン百人評議会(アブネル評議会議員60名、ヨナタン評議会議員40名)
  • アブネル全民会
  • バルケム大臣
  • 軍部
    • 市軍課
    • 開発課
    • 物資課
    • 人事課
    • 作戦課
    • 通常課
    • 兵装課
    • 建設課
    • 探察課
  • 職人/ギルド・コンダクター会議
  • アブネル・ギルド・コンダクター会議
  • 各教徒アブネル・コンダクター会議
  • 市長
  • テバウ神殿会
  • 治安部
    • 治安課
    • 衛生課
    • 処刑課
    • 獄牢課
    • 人事課
  • 行政部
    • 港湾課
    • 徴税課
    • 広報課
    • 建設課
    • 調査課

現在の政治体制は帝国時代に狂人皇帝と呼ばれるカリグラ帝が作り出したもので中央集権型である。この体制の特徴は大臣にある。10人の大臣は王の監視下にある大臣会議、もしくは御前会議、王への助言のとき以外、大臣間での会話、干渉は一切行ってはならないとなっている。そして大臣の役割は他の大臣のものと権限が混じっているので、王は大臣間の会話によって政治の動きと流れをつかむことができる。カリグラの生み出したこのような政治体制は独裁による暴政と偏見といった中央集権型型の陥りやすい危険をまずまず防いでくれる。大臣のほとんどは担当部門のエキスパートで王はその説明を要求し照合して行政を執る。この体制ならではの条文を挙げ出してみると

  • 「大臣は権利・権力・派閥・党を持ってはならない。そして野心と野望を持ってはならない」
  • 「大臣は王への奉仕者。忠誠と献身を保つものである」
  • 「大臣は王へ要求してはならない。説得すべきものである」
  • 「王は大臣へ信頼と夢を与えねばならない」
  • 「大臣は下僕ではなく、王の友、良き助言者である」
  • 「大臣は王の要求に応えねばならない。大臣は国内の民を全て知らねばならない」
  • 「大臣は三日に一度、市内の様相を知らねばならない」
  • 「大臣は酷使する者、横暴に振る舞う者、権力を誇り傲る者をも罰し脅し発表し報告する義務を負う」
  • 「大臣は浪費する者、人民を軽んずる者、徳を破る者をも罰し脅し発表し報告する義務を負う」
  • 「大臣は酔狂する王と大臣を罰し脅し発表し報告する義務を負う」

といったものである。

アブネル市内案内

でかい法螺貝

靴修理職人。古靴の販売、修理をする。ベイルック・シュナイダー 禿げたクマのある痩せた男。48才。

丸太の上のたぬき

靴修理職人。主人は イムトール・シュナイダー。愛想の良いオヤジ。42才。

手の中の子羊

酒場。町民相手。褐色のビールが評判。少し酸味がある。グェーン・ドーマン 肥った赤毛の男。用心深い。51才。

黒の珊瑚

酒場。旅人向け。牛の肝臓が自慢料理。サライン・ウェーゲン せむしの小男。物知りで旅芸人を好む。59才。

樽の中の猫

酒場。旅人、特に船乗り向け。火酒が安い。黒い噂が立つ。スング・フルダ 所謂黒い輩で獄にいた。太っていてよく笑っている。40才?

砂漠の犀

宿屋。ベッド数20。食事は出ないが安いと好評。ステファン・ハワード 痩せた小男。半エルフとの噂。気のいい男。?才。

乳飲みの狼

宿屋。ベッド数15。食事あり。イステング・ド・ブルドキュン 痩せた小男で恐妻家。この宿屋の掃除を好む。38才。

おどけた猿

毛皮屋。各種の毛皮を扱う。ラリー・シュナイダー 古い眼鏡を自慢にしているドワーフ。デカ鼻。

狂った六腕猿

洗濯屋。サムザール・モーラナス 太い腕の若い男で赤毛。ヒゲを蓄えている。30才。

カマキリの斧

洗濯屋。絹も洗う。高級品専門。ラグオード・ド・キャンプ 白髪の気難し屋。自分の職業を自慢している。40才。

リン洗濯店

汚れがよく落ちていると評判。リン・カーター 主人は能書家で家業には顔を出さない。49才。

その他

  • 粉物屋
  • 穀物商
  • パン屋
  • 肉屋
  • 仕立て屋
  • 宝石商
  • 金属細工師
  • 油脂商
  • 車大工
  • 農耕具鍛治
  • 刀剣商
  • 具足師
  • 弓弦師
  • 骨董商
  • 高利貸
  • ボタン作り
  • 織物屋
  • 機械工
  • 紡糸屋
  • 陶匠
  • 絵付師
  • 硝子細工師
  • 外科医
  • 内科医
  • 魔法ギルド
  • 魔法学校
  • 魔導士
  • 錬金術師
  • 武器屋
  • 剣士塾
  • 貨幣鋳物屋
  • 染色師塩売り
  • カジノ
  • 占術師
  • 幻覚屋
  • 玩具屋
  • 祭具屋
  • 紙屋
  • 地金屋
  • 輸入


国内の勢力について

 

ドルディアス公

クノーン王国最古の公家。極めて保守的で家長は占星術師を重用する。しかしその貫禄は王であるビランナックさえ、こうべを垂れさせたほどである。クノーン王国の発展と安定はドルディアス公の財力こそが胎盤となった。
家長ラケル、まるまると……いや、たぷたぷと肥った中年女でけばけばしさを好む。さらに冷酷なところがあり、また、呪術を好む。秘密にされているが、拷問好きで異常性癖をもつ。噂ではホビットやレプラコーンなどを地下に飼育しているらしい。目の垂れたシワのある、残忍そうな笑みを浮かべる顔で目が非常に細い。
 

エフォード公

王族であり誇り高い名家。「王たちのおじ」と言われる。秘宝を数々所有する。エフォード帝事件で、公家は王を輩出しないことと決定されている。
家長ハルビア=デ=エフォード。騎士であり武道を愛する。そこで剣客をもち武器を収集している。しかし、名門の出のためか統領としての器ではない。策を弄し策で潰れる類いである。エナン公と対立している。容貌は良く、痩せていて長いヒゲをピンと生やす。勲章をたくさんつけた軍服を愛用する。弓矢による狩猟が趣味。
 

アストントル公

今は落ちぶれてしまっているが、旧ハイルダル王家第二六二代王カルゲャド……エルフォナの末裔。噂によると、その証拠はないという。エルフの血が混ざっているためか寿命が長い。かのカンボー三世の執政の長さはそれが原因と思われる。実際、カンボー三世の死後もその母アユンテルは三八年も生きていたという。(公式には行方不明ということになっている)
家長パウト。(正式名:パウェチャビヤデ…=アストントル)エルフのようにすらりとして背が高く容貌に品があり、また美しい妻を持つ。愛妻家で公式の席でも共にいる。エルフの文物文化を愛し、エルフの都を探している。自分自身で探しに行くこともある。彼の屋敷には都の想像画や遺物のスケッチなどがある。
 

エナン公

暗黒時代、クノーン王国が危機にさらされたときゴブリンの一万の大群を操るジャイアント・ゴブリンを倒したというエナンの子孫。代々頭脳明晰、忠誠心が強い人物を輩出している。
家長エナン=エナン。領主会議の内容を王へ報告する。王からの信頼あつく法曹でもあり策士でもある。最近、エナンへの羨望からその蹴り落としの陰謀が画策されているという。見た目は非常に悪く、気難しく、眉間にしわを寄せ、白い雲のような眉に全体では苦労性の風貌である。趣味は仕事。クノーン王国のさまざまな事件の書記やその整理といったところであ階級主義でその人格を毛嫌いするものも多い。エフォード公と対立している。それは王族ティラーバ暗殺事件が関わっていると思われる。
 

モルガイン公

王位を受けたモルガイン王子はわずかしか冠に触れなかった。
『我が身王ならず。王たる者、王なるべし。我が弟よ。我が手によりて王の冠を譲ろう』彼の言葉は有名で、その冠を譲られた狂王カリグラによる惨劇と共に王国史上の大失策とされる。
決断力のある家長マガダンは陰謀好きといわれ暗い感じのする紳士で、その剣の腕前は彼が歴戦のつわもの、騎士と呼んでもおかしくはないほどである。広い額に鋭い眼、常に静かに微笑む口。彼に剣を教わろうと様々なものがやって来るが、受け入れられる者はわずかである。噂によると、彼のお抱えの暗殺者となる者もいるという。賢く慎ましく従順な妻を持ち愛している。『黒い鷹公爵』と呼ばれる。
 

ダンプルコックス公

平凡な公家であり財産を蓄えることにしか興味を示さない。公家の祖初代ダンプルコックスは王位に就くことができるような者ではなかった。彼にはその器がなかったのである。
家長ズード。趣味は修道僧や教会、貧者への寄付といった自分の能力に関わらないことによって評判を集めることである。何事についても中途半端な性格で意欲に欠けるが、少なくとも物品の収集についても全く興味関心を持たず、また性癖が歪んでいるといった噂もなく、二流三流の貴族のようである。垂れ目で締まりのない口がおおよそわかる容姿上の特徴だろう。
 

ザッサンホロス公

田舎の荒地の公家。辺境部のために常に守備兵を募っている。天才的なハン帝の陰謀に敗れた貴族のうちの首領である。兵は王に属し監視されていて権勢とは無縁。貧しい多忙な公家である。
家長ナンザ。痩せこけていて白髪混じり。目の下にはくまと額には深いシワがある男であり、頭は切れるらしい。
 

カザン公

公家とは名ばかりの悲惨さ。近親結婚することを疑われ、王位を窺う者として処刑されたりと不遇な公家である。公家としては最小の力である。しかし、隠された財宝を持っているという噂がある。
家長セジル。臆病者。
 

関連項目

  • C.C.クノーン王国暦